日経平均は5日ぶり反発、半導体株が押し上げ TOPIXは続落
10月2日、東京株式市場で日経平均は5日ぶりに反発し、前営業日比385円88銭高の4万4936円73銭で取引を終えた。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
[東京 2日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は5日ぶりに反発し、前営業日比385円88銭高の4万4936円73銭で取引を終えた。米国株式市場でのハイテク株の上昇を受けて、東京市場でも指数寄与度の高い半導体関連株などが軒並み大幅高となり、日経平均を押し上げた。一方、全体的には見極めムードが強く、TOPIXは小幅に続落した。
半導体関連株では、指数寄与度の高いソフトバンクグループ(9984.T), opens new tab、東京エレクトロン(8035.T), opens new tabが5─7%超高となり2銘柄で日経平均を413円程度押し上げたほか、キオクシアホールディングス(285A.T), opens new tabがストップ高、ディスコ(6146.T), opens new tabが11%超高と軒並み急騰した。
市場では「半導体関連株にとって追い風となる好材料が相次いだ」(国内証券ストラテジスト)との声があった。米半導体大手インテル(INTC.O), opens new tabがアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)(AMD.O), opens new tabを受託生産(ファウンドリー)の顧客に加える方向で協議を進めていると報じられたほか、韓国のサムスン電子(005930.KS), opens new tabとSKハイニックス(000660.KS), opens new tabが、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を手がける米オープンAIにメモリーチップを供給する意向書を交わしたとの発表があった。
半導体関連株がけん引する形で日経平均が底堅く推移する一方、TOPIXは小幅安となった。市場では、日銀の10月利上げ観測が強まっているほか、週末に自民党総裁選を控えているため「日本株全体的には見極めムードになりやすい」(野村証券の秋山渉投資情報部ストラテジスト)との見方があった。
TOPIXは0.24%安の3087.4ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.23%安の1589.58ポイントだった。プライム市場の売買代金は5兆4768億1000万円だった。東証33業種では、値下がりが電気・ガス、サービス、空運など17業種、値上がりは医薬品、非鉄金属、精密機器など16業種となった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.69%安の715.09ポイントと、4日続落した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが546銘柄(33%)、値下がりは1033銘柄(63%)、変わらずは37銘柄(2%)だった。
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