10Cを導入する可能性、早ければ2027年納入
Military Africaは4日「アルジェリアは中国製のJ-10CとKJ-500の導入に向けた合意を最終調整中で、出回っている報道によれば2027年に納入が開始される見込みだ」と報じ、Africa Intelligenceは「モロッコがF-16C/D Block72の納入遅延でロッキード・マーティンに賠償を求める」と報じた。
参考:Algeria set to acquire Chinese Chengdu J-10C fighter jets and Shaanxi KJ-500 early warning aircraft 参考:Morocco Lockheed Martin must pay for F-16 fighter jet delay, Rabat says 参考:Azerbaijan confirms JF-17 delivery
フランスから独立したモロッコとアルジェリアは政治体制の相違(立憲君主制と共和国制)、モロッコが領有権を主張する西サハラの独立を掲げたポリサリオ戦線へのアルジェリア支援、西サハラ領有承認と引き換えにパレスチナと対立関係にあるイスラエルとの国交樹立など両国関係には幾つもの火種が転がっており、アルジェリアは「モロッコが敵対的な行動を続けている」という理由で2021年8月に国交断絶を通告、両国は積極的に軍備拡張を続け、どちらが第5世代戦闘機を先に入手するのか注目されていた。
アルジェリアはロシアからSu-57を14機導入すると2019年に発表、Rostecは今年のドバイ航空ショーで2次元推力偏向排気ノズルを採用するSu-57の輸出バージョン=Su-57Eを展示し、UAC=統一航空機製造会社のワジム・バデハ最高経営責任者も「既に海外パートナー(恐らくアルジェリア)はSu-57を2機受領している」「この2機は既に配備され最高の性能を発揮している」と述べたが、アルジェリア北部のオウム・エル・ブアギ空軍基地周辺でSu-57が飛行しているのが目撃され、アルジェリアのSu-57入手が確実視されている。
これでアルジェリア空軍の戦闘機戦力はSu-57E×2機(あと10機納入待ち)、Su-35×9機(あと6機納入待ち)、Su-34E×14機、Su-30MKA×72機(ロシアの情報だと58機)、Su-24MK2/MRK2×42機、MiG-29C×21機、MiG-29M/M2×25機となり、一方のモロッコ空軍はF-16C/D Block52+×23機(Block72へのアップグレード待ち)、F-16C/D Block72×25機、F-5E/F×22機、ミラージュF1C/F1E×25機で、F-35A導入、ラファールF4導入、アラブ首長国連邦が手放すミラージュ2000-9の導入に関する噂もあるが、まだ公式な動きとしては確認されてない。
出典:Сухой Su-57
Military Africaは4日「アルジェリアは中国製のJ-10CとKJ-500の導入に向けた合意を最終調整中で、出回っている報道によれば2027年に納入が開始される見込みだ」「これが事実ならアルジェリアはアフリカで初めて両機を運用する国になる」「ロシア防衛産業は深刻な重圧に晒されている」「生産ラインはウクライナ戦争での損失補填に追われており、2025年2月に契約を締結したアルジェリア向けのSu-57E製造も遅々として進んでいない」「ロシアは2023年から2024年の間にSu-57を7機しか製造できておらず、稼働可能なSu-57の数はおよそ19〜25機だ」「中国製の戦闘機を購入することでSu-57Eの遅延リスクを軽減できる」と報じた。
まだ西側諸国のディフェンスメディアは「アルジェリアのJ-10CとKJ-500の導入」について何も報じていないため、Military Africaの報道が事実かどうかは不明だが、Africa Intelligenceは7月「モロッコ政府がF-16C/D Block72の納入遅延についてロッキード・マーティンに賠償を求めると表明した」と報じており、両国の戦闘機戦力を増強する努力は一進一退だ。
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ちなみに、アゼルバイジャンは2024年9月にJF-17を受領したと発表し、その後も不鮮明なJF-17の飛行シーンを公開していたが、アゼルバイジャン国防省は7月に鮮明なJF-17を運用する様子を公開、ジェーンズは「動画に登場するパイロット着用のワッペンからアゼルバイジャン仕様のJF-17CはBlockIIIだと判明した」と報じている。
そしてエジプトとサウジアラビアもJ-10Cに関心を示しているという噂があり、どこまで真実味がある話なのかは不明だが中々興味深い。
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※アイキャッチ画像の出典:L.G.Images / Public domain J-10B