参議院選挙:神奈川選挙区の終盤情勢…牧山と脇、ややリード【参院選2025】 : 読売新聞
読売新聞社は20日投開票の参院選について、12~15日、電話とインターネットによる調査を実施し、全国の総支局などの取材も加味して終盤の情勢を探った。(敬称略)
参院選2025 神奈川選挙区の終盤情勢神奈川選挙区では、牧山と脇がややリードし、続いて籠島と佐々木が競り合い、初鹿野と浅賀が追い上げる展開が続いている。
牧山は立民支持層の8割弱を固めたほか、60歳以上からの支持が厚い。野田代表ら党幹部が相次いで応援に入っており、政権批判票の上積みを図る。
脇は菅義偉元首相ら地元選出の党幹部や閣僚らの支援を受け、安定した組織戦を展開する。自民支持層の5割半ばをまとめた。
籠島は国民民主支持層の7割半ばを固めた。現役世代を意識した訴えに注力し、18~29歳で3割弱の支持を得る。佐々木は公明支持層の9割半ばを固めた。SNSの発信を強化しており、無党派層の取り込みを狙う。
初鹿野は参政支持層の8割強をまとめた。18~59歳で一定の支持を得たほか、内閣不支持層の2割弱にも浸透している。浅賀は共産支持層の8割弱を固めたものの、他党支持層には支持が広がっていない。
◎神奈川選挙区の改選定数は4だが、22年参院選は「合併選挙」で5人が当選した。
調査の方法
7月12~15日、電話とインターネットによる調査を実施し、計13万9275人の回答を得た。
電話調査は調査員による調査と自動音声による調査を行い、それぞれ2018人、5万1388人が回答した。
インターネット調査は、LINEヤフー社と協力して実施。「Yahoo!JAPAN」のIDを持つユーザーと「Yahoo!ニュース」のLINE公式アカウントの登録者から対象者を抽出して協力を依頼し、8万5869人が回答した。
自動音声の電話調査は日本経済新聞社と協力して実施し、データのみ同社と共有した。集計、分析、記事作成は独自に行った。
議席予測方法
選挙区選は、過去の選挙での調査結果と実際の得票率との関係から予測式を作成し、今回の調査で得た各候補者の数値を当てはめた。
比例選は、選挙区選と同様に過去の選挙での調査結果と実際の選挙結果の関係などから予測式を作成し、予測得票数を算出。ドント方式で各政党の獲得予測議席を計算した。
これらに全国の総支局などの取材情報を加味して総合的に判断した。