金星すら生ぬるい!絶対に行ってはならない太陽系外惑星3選(宇宙ヤバイchキャベチ)

どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。

地球は地震や台風、酷暑といった厳しさはあるものの、総合的には非常に住みやすい惑星だといえます。

一方で太陽系の外に目を向けると、想像を絶する過酷な環境をもつ惑星が数多く見つかっています。

今回は金星すら生ぬるい?絶対に行ってはならない太陽系外惑星3選を紹介していきたいと思います。

宇宙一“熱い”超高温ジュピター:KELT-9b

NASA/JPL-Caltech

地球から約650光年の位置にあるガス巨大惑星で、昼側の温度が約4,600ケルビン(約4,300度)に達すると見積もられています。

これは一部の恒星よりも高温です。

主星はA0/B9型の高温星で、公転周期は約1.48日という超至近距離を回っています。

文字通り「一瞬で蒸発」級の世界です。

パルサーを公転する惑星:PSR J1719-1438 b

Swinburne Astronomy Productions

1立方センチメートルで10億トンという桁違いの密度を誇る究極天体「中性子星」の中でも極めて自転が短い「パルサー」という天体があります。

この惑星は、パルサーの極めて近くを約2.2時間で一周する超短周期のパルサー惑星です。

質量はおよそ木星並みですが、半径は木星よりはるかに小さく、平均密度が水の20倍以上という推定が出ています。

炭素と酸素からなり、内部の炭素が結晶化している(=ダイヤモンド惑星)可能性が指摘されます。

パルサーからの凄まじい放射線と潮汐力で、探査どころか接近すら致命的です。

ガラスの雨、音速7倍級の暴風:HD 189733 b

ESA/Hubble & NASA, M. Kornmesser

地球から約63光年彼方にある、一見青く美しい惑星です。

ハッブル宇宙望遠鏡の観測から深い青色の外観が示されましたが、実際は地球のような海が広がるわけではなく、ケイ酸塩(“ガラス”)の微粒子が大気で生成・降下している可能性があります。

さらに大気の東向きジェットは秒速約2 km(時速5,400マイル)規模と直接測定されており、文字どおり横殴りのガラスの雨に吹き飛ばされる想像を絶する環境です。

https://arxiv.org/abs/1706.06723https://arxiv.org/abs/1108.5201https://esahubble.org/news/heic1312/

宇宙系YouTuber

YouTubeで登録者数29万人「宇宙ヤバイch」で最新ニュースなどを解説しています。/23歳で北海道大学経済学部に入学→29歳で卒業/書籍「宇宙ヤバイ スケール桁違いの天文学」好評発売中/北海道札幌市でキャベチによる生解説が聞けるバー「宇宙ヤbar」営業中/好きな天体は海王星とブラックホール!

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