Nature ハイライト:バリオンで初めて確認されたCP対称性の破れ

Nature ハイライト

Nature 643, 8074

今回、CERNの大型ハドロン衝突型加速器(LHC)で行われたLHCb実験で、バリオン(3つのクォークから形成された粒子)の崩壊に荷電–パリティ(CP)対称性の破れを初めて観測したことが報告されている。これは理論的に予測され、数十年前から中間子(クォークと反クォークの対から形成された粒子)の崩壊における観測によって裏付けられてきたが、観測可能な宇宙の物質の大部分を占めるのがバリオンであることから、この成果は重要な実験的検証である。

Article p.1223

doi: 10.1038/s41586-025-09119-3

目次へ戻る

関連記事: