【今朝の5本】仕事を始める前に読んでおきたい厳選ニュース
マーケットで話題になったニュースをお届けします。一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。
新たに8カ国に書簡
トランプ米大統領は新たに8カ国に対する関税通知の書簡を公表した。米国と通商合意が成立しない場合、8月から新税率が適用される。ブラジルからの輸入品には貿易相手国・地域の中でも高水準となる50%の関税を課すと発表。アルジェリアとリビア、イラク、スリランカからの製品に対しては30%、ブルネイとモルドバは25%、フィリピンは20%の関税がそれぞれ適用される。イラクに対する関税は従来の39%から、スリランカは44%からそれぞれ引き下げられた。一方、フィリピンに対する税率は17%から引き上げられた。
4兆ドル突破
エヌビディアの時価総額が一時4兆ドルを突破した。4兆ドルの大台乗せは史上初めて。世界の金融市場におけるエヌビディアの圧倒的な地位が改めて示された格好だ。株価上昇の原動力は、主要顧客による人工知能(AI)投資継続の姿勢にあり、同社のコンピューティングシステムに対する需要が引き続き強いことを示している。エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は来週訪中し、中国指導部と会談する予定だとフィナンシャル・タイムズ(FT)紙は報じた。同社は中国向けの新たなAI半導体の発売を計画しているとされる。
関税巡り温度差
6月17-18日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、当局者の間で金利見通しに開きがあり、その主な要因は関税がインフレに与える影響についての見解の違いだった。議事要旨は「数人の参加者は、関税が一時的な物価上昇を引き起こすものの、より長期のインフレ期待には影響しないと指摘した。しかし、大部分の参加者は、関税がより持続的な影響をインフレに与えるリスクがあると主張した」と記述した。
Xトップが退任へ
ソーシャルメディア、X(旧ツイッター)のリンダ・ヤッカリーノCEOが退任する意向を明らかにした。Xは約3カ月前、イーロン・マスク氏のAIスタートアップ「xAI」に330億ドル(約4兆8400億円)で買収・吸収されたばかりで、ヤッカリーノ氏の去就に注目が集まっていた。同氏はマスク氏から「言論の自由の保護、経営再建、Xの万能アプリへの変革」という責任を託されたことに心から感謝していると述べた。主に広告主の呼び戻しを任されてきた同氏は、批判を浴びるマスク氏とXを折に触れて擁護してきた。
折りたたみ式スマホ
韓国サムスン電子は折りたたみ式スマートフォンの新モデル3機種を発表した。ライバルのアップルが来年にも、初の折りたたみ式を投入するとみられる中、同市場での優位性を維持する狙いがある。2000ドル(約29万2800円)の「ギャラクシーZフォールド7」と1100ドルの「ギャラクシーZフリップ7」は、いずれも従来機種より薄型で軽量化。折りたたみ式の普及を狙い、価格を抑えた「ギャラクシーZフリップ7FE」(900ドル)も新たに投入した。グーグルのAIチャットボット「ジェミニ」を搭載した新型スマートウォッチも合わせて発表。
その他の注目ニュース
FRB次期議長、利下げへの合意形成は困難-エコノミスト見通し (1)