トランプ大統領来日時に迎賓館に置かれていたカムリのNASCARは、富士スピードウェイに輸送途中のものだった

小林可夢偉選手はカムリでNASCARに挑戦していた

 11月14日~16日の3日間にわたって富士スピードウェイでスーパー耐久最終戦が開催される。その決勝が行なわれる16日に日本自動車会議所(会長:豊田章男)から発表があったのが、「USAモータースポーツ文化紹介デモラン」の実施。ここでは、23XI NASCAR Toyota Camry、ARCA Ford Mustangなどアメリカンモータースポーツの象徴でもあるNASCARが6台走行する。

 このNASCARと聞いて思い出すのが、つい先日、トランプ米国大統領来日時に迎賓館で行なわれたビジネスミーティングの際に、フォード F150、トヨタ タンドラといった米国製造トラックと並んで、トヨタ カムリのNASCAR仕様が並んでいたこと。

 カムリは米国で生産されているトヨタ車で、逆輸入車の候補でもあると言われているクルマ。市販車のカムリあれば(ほか2台のトラックは市販車)納得がしやすいが、なぜかNASCAR仕様のレーシングカーが置かれており、クルマ好きの間では話題となっていた。

 ジャパンモビリティショー開幕日に、トヨタ 上田裕之渉外広報本部長の囲みがあり、その点について聞いたところ「日本政府の要望」という回答があった。

 今回、11月15日~16日開催のスーパー耐久最終戦富士でNASCAR参戦の発表があり、改めてあのクルマについて関係者に確認したところ、「日本政府からアメリカ産のクルマを展示したいという要望があり、タイミングよくNASCAR(のカムリ)を輸送している途中だった」とのこと。タイミングよくという部分が気になるが、そのような背景もあっての展示となったようだ。

 いずれにしろ、今度のスーパー耐久最終戦富士では、NASCARの走りが見られることは間違いないようだ。また、その関係者によると、超電導モーターのシステム展示はあるが、水素カローラへ搭載してのレース参加はないとのこと。液体水素加圧用ポンプに用いられる超電導モーターシステムの展示だけでも期待大なので、いろいろなイベントが富士には用意されているのは間違いない。

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