FW長倉幹樹がFC東京デビュー戦でダイビングヘッド弾!! MF佐藤恵允は2ゴールでJ3金沢に快勝

　天皇杯は18日、各地で2回戦を開催した。J1のFC東京はJ3のツエーゲン金沢に3-1の快勝を収めた。

　FC東京は前半5分、加入後初出場のFW長倉幹樹が右サイドから送ったクロスをFW仲川輝人が頭で合わせるも、GK白井裕人に阻まれた。同22分には昨年5月31日以来の公式戦となるDFバングーナガンデ佳史扶が左サイドを突破してクロス。これをMF野澤零温が頭で合わせたがクロスバーに直撃した。

　押し込んでいったFC東京は前半24分、バングーナガンデのスルーパスで仲川が抜け出してGK白井にペナルティエリア内で倒されるも、清水勇人主審の判定はFK。白井はイエローカードにとどまった。このFKを15歳のMF北原槙が蹴ったが、惜しくもクロスバーに阻まれた。

　それでもFC東京は前半32分、中盤のルーズボールを仲川が出足早く拾ってカウンターを仕掛けると、仲川のラストパスをMF佐藤恵允が冷静にゴールに流し込んで先制に成功した。さらに同44分、野澤が右サイドを突破して上げたクロスを佐藤が頭で合わせて2点差とした。

　一方の金沢はFW大谷駿斗が前線で存在感を示し、最終ラインの背後を積極的に狙っていった。ただFC東京守備陣の対応に遭って大きなチャンスを作るまでには至らず、FC東京の2点リードで前半を終了した。

　金沢は後半2分、DF宮崎海冬が右サイドを抜け出してファーサイドの大谷へグラウンダーのクロスを送るも、手前でGK野澤大志ブランドンにキャッチされた。対するFC東京は同5分、DF長友佑都のクロスを長倉が合わせたが、わずかに枠の右に外れた。

　後半16分には金沢が中盤でボールを奪ってカウンターを仕掛け、MF四宮悠成がゴール左隅を狙うシュートを放ったがGKに防がれた。FC東京は同33分、FWエヴェルトン・ガウディ-ノのパスを受けた佐藤がペナルティエリア内左から右足で狙いすましたシュートを放つも枠外でハットトリックとはならず。直後にはMF高宇洋のスルーパスに長友が反応するも、シュートはカバーに入った相手DFにクリアされた。

　後半はスコアの動かない時間が続いたが40分、MF俵積田晃太のシュートのこぼれ球を長倉がダイビングヘッドで合わせてFC東京でのデビュー戦初ゴール。金沢は同44分にMF村田迅が1点を返すも、そのまま3-1でFC東京が勝利を収めた。