迫る3Gサービスの完全終了!知っておきたい4G非対応「ガラケー」を使い続けるリスクとは?(スマホライフPLUS)
これは、単に古いサービスが終わるという話ではありません。3G回線にしか対応していない携帯電話が、一切の通信機能を失うことを意味します。つまりドコモのサービスが終了する2026年4月1日以降、日本国内の主要キャリアが提供する3Gサービスは完全に停止することになります。 本記事では、目前に迫った3Gサービスの終了がどのような影響を及ぼすのか、特に4G非対応のガラケーを使い続けることの深刻なリスクについて、具体的な乗り換え先の選択肢とあわせて詳しく解説していきます。
「操作が簡単でわかりやすい」「電話とメールができれば十分」といった理由から、今もなおガラケーを使っている人もいるかもしれません。しかし、3G停波によってその利便性がもうすぐ失われるだけでなく、使い続けることで深刻なリスクが起こる可能性があります。 3G回線が停波すると、具体的にどのような事態に陥るのでしょうか。 ■リスク1:すべての通信が不可能に もっとも直接的な影響は、3G専用ガラケーが「ただの箱」になってしまうことです。具体的には、以下の機能が一切利用できなくなります。 ・音声通話(発信・着信) ・ショートメッセージサービス(SMS)の送受信 ・Eメール(iモードメール、EZwebメールなど)の送受信 ・インターネット接続(ウェブサイトの閲覧など) 家族や友人との連絡はもちろん、社会生活に欠かせない通信手段が、ある日突然すべて断たれてしまうのです。 ■リスク2:緊急時の命綱が絶たれる 見過ごされがちですが、最も深刻なリスクが「緊急通報」もできなくなるという点です。 3Gサービスが終了したガラケーでは、110番(警察)や119番(消防・救急)、118番(海上保安庁)への緊急通報ができません。 自宅で急に倒れた時、外出先で事故に巻き込まれたとき、あるいは自然災害に見舞われた時。いざという時に助けを呼ぶための命綱が、機能しなくなるのです。この一点だけでも、3Gガラケーを使い続けることの危険性は計り知れません。 ■リスク3:ガラケーだけじゃない!一部のスマホも対象 注意が必要なのは、影響を受けるのがガラケーだけではないという点です。4G対応のスマートフォンであっても「VoLTE(ボルテ)」に非対応の古い機種は、3G停波後に音声通話ができなくなる可能性があります。 「自分のスマホは4Gだから大丈夫」と思い込んでいる場合でも、一度、契約しているキャリアのウェブサイトなどで、お使いの機種がサービス終了後も問題なく利用できるかを確認することが重要です。 これほど重要な問題であるにもかかわらず、3Gサービスの終了は、特に長年ガラケーを使い続けている高齢者層には十分に認知されていないのが現状です。「あと1年半ほど使えるならまだ大丈夫」と考えているうちに、手続きを忘れてしまい、気づいた時には誰とも連絡が取れなくなっていた、という事態も十分に起こり得ます。