「Google Fitbit Edge」先行レビュー:画面付き、Google マップ対応の実力は? Fitbit Airとの1万円差を検証する(1/3 ページ)

 Googleの新型フィットネストラッカー「Google Fitbit Edge」が10月27日に発売される。Googleとしては、2026年5月にヘルスケアバンドのGoogle Fitbit Airを発売したばかり。FitbitアプリがGoogle Healthアプリへとアップデートされ、AI機能が豊富になったことも相まって、健康管理デバイスを立て続けに投入している格好だ。

 Fitbit Edgeは、Google Storeで2万6800円。Fitbit Airよりは高く、Google Pixel Watch 5(6万2800円から)よりは安い価格設定となる。1週間ほどではあるが、先行レビューを行う機会を得たので、本機の使用感について紹介していく。

フィットネストラッカーのGoogle Fitbit Edgeを試した

 Google Japanの公式ブログでは、「フィットネストラッカー」と表現されているFitbit Edgeだが、ディスプレイを備える腕時計型のデバイスとして、基本的にはスマートバンドだと捉えていいだろう。

1.34型ディスプレイを備える

 ディスプレイは1.34型/34mmの有機ELで、従来のFitbitから表示領域を46%拡大している。ベゼルも太く、スマートバンドとしても大きなディスプレイとはいえないサイズだが、軽快に装着するデバイスとして、老若男女問わず勧めやすい。ディスプレイの最大輝度は公表されていないが、直射日光下での視認性に問題はなく、自動輝度調整機能も優秀に動作する。

ベゼルは太いが、背景が黒いアプリが多いためあまり気にならない

 ディスプレイのタッチ操作はスムーズに行える。コンパクトな分、Pixel Watch 5などと比べると正確性に劣る部分はあるが、動作自体は快適だ。ただ、設定できる文字盤の種類が少なく、デザイン面での楽しみ方の幅が狭いのが寂しい。ここはアップデートで充実していくことに期待したい。

Pixel Watch 5(45mm)との比較

 本体側面には、ボタンを1つだけ備えるシンプルな構成。ホーム画面で押下するとアプリ一覧が表示され、その他の画面ではホーム画面に戻るボタンとして動作する。スマートウォッチやスマートバンドは、多機能になるほどボタンが増えていく傾向が強いが、直感的な操作という意味では、分かりやすさが武器となる。逆に、市場にはボタンレスのスマートバンドも存在するが、操作に迷った際に「取りあえずボタンを押せば何とかなる」という物理的な安心感は重要だ。Fitbit Edgeの1ボタンは、理にかなった構成だと感じられる。

ボタンは1つのみのシンプルな構成となっている

 本体とバンドカラーは4色展開で、今回はSatin Silverを試用している。スマートバンドでは定番のシリコンバンドだが、手触りのよさと引き換えに、通気性は悪く、肌荒れの原因ともなるため、水回りでの着用には向かない。バンド自体の交換は簡単であるため、より快適な装着感を求めるのなら、サードパーティー製のものを用意するか、Fitbit Airの購入が選択肢となる。

デフォルトではシリコンバンドが付属する

 ヘルスケア機能としては、心拍数トラッキングや心房細動、心拍変動の検出、血中酸素ウェルネス、呼吸数や皮膚温の変動計測、睡眠トラッキングなどに対応する。日本国内では新たに、不規則心拍の通知にも対応した。

 アップデートにより、血管ストレスや心拍数変動を追跡するHealthガーディアン機能、心電図アプリにも対応する。スマートバンドに求められるヘルスケア機能は一通り備えられており、先日対応したばかりのHealthガーディアンが利用できるのも強みといえる。不規則心拍も含め、収集したデータは医師への相談や医療機関での受診における参考情報として提供することを目的としており、データの信頼性もある程度担保されている。

心拍数、血圧、血糖値などを追跡して記録できるHealthガーディアン機能を利用可能だ

 フィットネス機能として、エクササイズモードは50種類以上を搭載。前世代から最大40%向上したトラッキング精度もあり、正確に情報が記録できる。接続したスマートフォンを持たず、Fitbit Edgeのみを装着して行った運動も、接続後にしっかりと同期された。

50種類以上のエクササイズモードに対応する

 多くのワークアウトが自動検出に対応しているため、ユーザー側が操作をせずとも記録ができるシーンが多いのがありがたい。同期のラグはあるが、記録を残し、後から振り返るという意味では問題ない印象だ。

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 一般的なスマートバンドと同じく、Fitbit Edgeにはアプリストアが用意されておらず、任意のアプリをインストールできない。ただし、Google Healthアプリのヘルスコネクトや、Apple Health経由で、一部データのインポート、エクスポートはできる。

 アプリがインストールできず、Pixel Watchのように決済機能なども備えていないため、用途は狭い。アラームやタイマー、天気といったアプリは利用できるが、あくまで「フィットネストラッカー」の域を出ない。

 一方、Googleの純正デバイスということもあり、Google マップアプリがプリインストールされているのは便利だ。ルート検索をスマートフォン側で行い、ナビを開始すれば、Fitbit Edge側に道順が表示される。地図自体がFitbit Edgeで確認できるわけではなく、使用するには接続しているスマートフォンが必要になるが、ウオーキング中など、スマートフォンを操作しにくいシーンでも、手元で道順のチェックができるのはありがたい。

Google マップアプリを利用でき、スマートフォンで検索したルートをFitbit Edge上で案内してもらえる

 バッテリーは最大7日間駆動となっている。常時ディスプレイ機能をオンにしている筆者の手元では、24時間で25~30%ほど消耗する印象だ。毎日の充電は必要なく、1泊2日程度の出張、旅行などであれば、充電器は不要だろう。ちなみに、充電器はFitbit Airのものと共通になっているので、2台を併用する際にも便利だ。

 Fitbit Edgeは、刷新されたGoogle Healthアプリを便利に活用するためのハブともいえる、Google純正のスマートバンドだ。焦点は、Fitbit Airよりも1万円高い価格設定において、どちらを購入するかという点になるだろう。

 ディスプレイが搭載されることで、バッテリーの消費は速くなるが、通知が確認でき、アラームやタイマーの設定、Google マップアプリでの道順確認などができるのは便利だ。ここに1万円の価値を見いだせるかは、人それぞれだろう。

 ただし、軽快な装着感という意味ではFitbit Airに軍配が上がるため、ワークアウトや睡眠時のデータ計測を中心に活用したいという場合は、Fitbit Edgeを選ぶ理由があまりない。

 また、そもそもディスプレイのないFitbit Airの1万6800円が高すぎるという話はあるが、スマートバンドにおける2万6800円は、手放しにおすすめできる金額ではない。加えて、Google HealthアプリのよさであるAIコーチ機能は、サブスクリプションの登録が必要となり、ランニングコストも発生する。

 コスト面の負担は大きいが、それでもGoogleのAI機能をしっかりと活用し、健康管理に目を向けたいという人が選択するデバイスとなるだろう。

(製品協力:Google Japan)

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