カカクコム、EQT傘下ファンドによる買収へ
EQTは、価格.comなどを運営するカカクコムの上場廃止を目的に、TOB(株式公開買付)を実施すると発表した。
EQTは、スウェーデンに本社を置く投資機関。日本ではこれまでにベネッセホールディングスやHR Brainなどの投資実績をもつ。今回のカカクコム買収を直接実行する公開買付者は、EQT傘下のKamgras 1。今回の公開買付けのために設立された買収目的会社となる。
Kamgras 1は、公開買付けを通じてカカクコムの株式を取得し、最終的にカカクコムの株式を非公開化・上場廃止する一連の手続きを進める。
買収の目的はカカクコム株式の非公開化(上場廃止)であり、EQTは経営陣と緊密に連携してカカクコムのプラットフォームを強化し、技術力を高め、長期的な価値創造を推進していく方針を示している。
EQTは、カカクコムが運営する「価格.com」「食べログ」「求人ボックス」などのサービスが日本の日常生活に深く根付いており、ユーザーやビジネスパートナーと強力な関係を築いている点を高く評価している。
買付け価格は普通株式1株につき3000円。買付予定数の下限は3494万1000株に設定され、上限は設けられていない。買付け期間は5月13日~7月2日。
カカクコムの第一位株主のデジタルガレージと第二位株主のKDDIは、この公開買付けに応募しない契約を締結済み。両社が所有する株式は全体の38.05%を占める。公開買付けの成立後、スクイーズアウト手続きを通じてカカクコムの非公開化が実施される予定。
その後、デジタルガレージとKDDIが保有する株式は、カカクコムによる自己株式取得を通じて1株あたり2439円で買い取られる方針。この取得価格は、みなし配当の益金不算入規定の適用を考慮し、税引後の手取り額がTOBへの応募時と実質的に同等になるよう設定された。
なお、第一位株主のデジタルガレージはEQTの「コンソーシアムパートナー」としての立場をとっている。デジタルガレージは非公開化のプロセスで株式を一度カカクコムに買い取らせたのち、再投資を行い、最終的に買収者グループの約20%の株式を保有する予定。