現代のホームレスは「ハイブリッド型」 地方では道の駅で車中泊も
ホームレス自立支援特別措置法は、「ホームレス」を「都市公園、河川、道路、駅舎その他の施設を故なく起居の場所とし、日常生活を営んでいる者」と定義する。
だが、言葉の意味通り「家がない」人たちが生活する場所は多様化している。
地方でも、格安のゲストハウス、インターネットカフェ、24時間営業の店舗に加え、車中泊と、身を寄せる場所としてさまざまな選択肢がある。
静岡県内で当事者の支援を続けてきたNPO法人「POPOLO(ポポロ)」の鈴木和樹事務局長(44)は、ホームレスが「ハイブリッド型」になっていると指摘する。
<主な内容> ・増えるシェルター利用者 ・コインランドリー、フードコート…… ・シェルター利用の1割は車中泊 ・車中泊になる理由 ・住まいの提供が最優先 ・複雑化する当事者の課題 ・以前より支援は充実しているが……
関連記事 スキマバイトとネカフェでその日暮らし 見えないホームレス、実態は
連載「孤独の現場から」 ※記事へのご意見、情報は情報提供フォーム「つながる毎日新聞」にお寄せください。
増えるシェルター利用者
2007年にポポロの前身となる団体を設立し、NPOになった後の11年から家を失った人や生活に困っている人に一時的な住居(シェルター)を提供しています。
職場体験やスキルの習得など就労準備の場を設けたり、生活相談、フードバンクの運営も行ったりしてきました。
厚生労働省の実態調査によると、静岡県内のホームレスの数は40人前後で推移していて、減少傾向にあります。
対象が、都市公園や駅舎などで寝起きするいわゆる路上生活者に限られているためですが、ポポロでは富士市にあるシェルターだけでも年間80人前後が利用しています。
雇用環境の悪化や、物価高の影響もあってか、シェルターの利用者数は増えています。
非正規雇用で食いつないできたものの、体力仕事が厳しくなって解雇された50代の人の利用が最も多いです。
以前は男性がほとんどでしたが、個室や女性専用の住居を設けたこともあり、今は2割弱が女性です。
また、新型コロナウイルスのまん延を受けてLINE(ライン)相談を始めたので、若年層や県外からも相談が寄せられるようになりまし…