中国からTecnoも参入。今後の三つ折りスマホは「Z」か「G」に分かれる
昨年、Huawei(ファーウェイ)が世界初となる三つ折りスマートフォンMate XTをリリースしたことで、一気に「現実にできるんだね!」という空気漂うスマホ市場。
今年はSamsung(サムスン)も三つ折りスマホGalaxy G Foldをリリースすると期待されています。
そんななか、中国スマホメーカー 伝音科技のブランド「Tecno」が、三つ折りスマホのコンセプト動画を公開しました。
画面サイズ9.94インチ
Tecnoの三つ折りスマホコンセプトモデルは「Phantom Ultimate G Fold」。
メインディスプレイは開いた状態で9.94インチ。厚さはわずか3.49mm。
折りたたんでも11.49mmだそうで、Mate XTよりも薄くなります。これ、今夏リリースのGalaxy Z Fold7(通常折りたたみ)よりは厚いのですが、この厚みで三つ折りってことはUSB-Cポートどうなるんだろう? 数字的にはギリッギリ…(いや、無理でしょこれ)。
Video: TECNO Mobile / YouTube細かいスペックはわかりませんが、高性能チップにバッテリー5,000mAhを想定(理想)しているようです。
疑問続出
今回公開されたのはあくまでもコンセプト。実現できるかは別の話です。が、開いた状態で3.49mmと聞くと疑問がどんどん湧いてきます。
USB-Cポートなしなの? 耐久性はどれくらいなの? 画面のヨレやシワは? ヒンジが左右で異なるけど、ヒンジ耐久性ってサイズによって変わらない? おいくら想定なのかしら?
繰り返しますが、あくまでもコンセプト。わからないことだらけで当然です。
しかし、絶対的にわかったこともあります。それは、三つ折りスマホは2タイプに分かれるということ
「Z」か「G」
Image: Tecno三つ折りスマホの世界は、「Z」か「G」の2つに分かれることになります。「Z」か「G」とは折りたたみ方。
Huawei Mate XTは、ジグザグに折りたたむZ型。
一方、まだ発表されていませんが、Samsungの三つ折りは左右を内側に折りたたむG型。
ZもGも、折りたたまれたディスプレイが重なった画を、そのまま文字で表現しています。
コンセプトとしてTecnoが公開した端末は、Samsungと同じG型。
G型の利点は、折りたたんだ時に外側になるディスプレイがないこと。折りたたみスマホのディスプレイはフレキシブルである必要があり、薄い。つまり、傷やヨレがつきやすいという心配があります。
ですが、たたんでしまえば外に露出するのはフレームパネルだけと思えば、使う側としては心強いですね。
一方で、デメリットは左右オープンしないといけないので、毎回面倒くさそうだなってこと。Z型は逆にここがメリットとなり、Zの1辺だけ開いてクイックに使うなど、アクセスのしやすさ、使い方の多様さが期待できます。
This is foldable, reimagined.TECNO PHANTOM Ultimate G Fold debuts as the world's thinnest tri-fold — 11.49mm folded, 3.49mm unfolded. Bold design. Limitless possibilities. pic.twitter.com/dBAdtDkGC4
— tecnomobile (@tecnomobile) July 17, 2025
8月20日(日本時間では21日深夜)に開催されるGoogle (グーグル)の発表会「Made by Google」では、次世代の折りたたみスマホの発表(またはチラ見せ)が期待されています。Apple(アップル)も折りたたみスマホを開発中で、リリースは2026年と噂されてます。
通常折りたたみに三つ折りスマホも加わり、折りたたみ市場はメーカー的には盛り上がっていきそう。あとは消費者がどれだけついて来れるか…ですね。