大阪万博:20km離れた「万博記念公園」に行ってしまうケース続出中…外国人客「EXPOで検索すると出てくる」 : 読売新聞
大阪・関西万博の会場(大阪市此花区)を訪れようとした人が、誤って1970年大阪万博の跡地である万博記念公園(大阪府吹田市)を訪問するケースが相次いでいる。「万博」の名称が共通していることが原因とみられ、同公園はホームページで注意を呼びかけている。
大阪府吹田市の万博記念公園同公園の指定管理者によると、万博が開幕した4月13日以降、会場の人工島・ 夢洲(ゆめしま) と間違えて同公園を訪問するケースが1日数件発生。ほとんどは訪日外国人客や関西圏以外からの日本人旅行者だという。「万博のチケットの購入方法を教えてほしい」といった間違い電話も1日15件以上、多い日で60件に上る。
万博会場と同公園は直線距離で約20キロ離れている。4月下旬に万博会場を訪れた70歳代の中国人女性は「いったん万博記念公園に行ってしまい、夢洲に来るまでに1時間半かかった。他にも同じ状況の人たちがいた」と話した。
夢洲と万博記念公園の地図万博記念公園には「万博」の文字があり、大阪・関西万博の会場と誤解しやすいとみられる。英語表記でも、同公園は「Expo’70 Commemorative Park」、大阪・関西万博は「EXPO 2025 OSAKA,KANSAI,JAPAN」で、博覧会を表す「EXPO」が共通する。
5月1日に同公園を訪れた京都市のセルビア人男性(29)は、「EXPO」でネット検索すると万博記念公園が出てくるため、「勘違いしやすい」と指摘した。
同公園は4月30日、ホームページに「万博の会場ではございません」と注意喚起する文書を掲載。5月1日には、園内の入り口に同じ内容の貼り紙をした。