買い切りで使えたスマートデバイスが、突然サブスク必須に。なぜ?

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会社がないと、サービスも続けられませんしね。

スマホからの制御やデバイス同士の連携、スケジュール設定など、生活をちょっぴり便利にしてくれるスマートデバイス

ノルウェーのFuturehome社もスマートデバイスを手掛けてきましたが、従来は買い切りで利用できたサービスが、突然年間117ドルものサブスクが必須となったそうな。どうして?

破産宣告後もサービスを継続するため、苦渋の選択か

Futurehome社のサービスは、デバイスを購入するだけで利用できる買い切り型として提供されてきました。しかし、2025年6月25日時点でデバイスへのアクセスを含むあらゆるサービスを利用するためには、年間1,188ノルウェークローネ(117ドル、約1万7600円)が必要になったとのこと。

結論から言うと、Futurehomeは2025年5月に破産宣告を受けており、現在は旧所有者と新しい所有者が50%ずつ出資する財団によって運営されています。安定した運用や製品開発資金、サポートなどを目的として導入されたのが、今回のサブスクというわけです。いわばサービス維持のためですね。

サブスクを契約すればユーザーはよりよいサービスが利用できるとのことですが、買い切りで使えたはずのスマートデバイスが急にサブスク必須となったのだから、ユーザーにとってはさぞ驚きだったはず。

Redditにノルウェー語で投稿されたポストの中には…

サーバーのような継続的にお金がかかるサービスなら、サブスクが必要になるのもわかるよ(実際、それを考えずに売ったのは向こうの問題であってこっちのせいじゃないと思うけど)。でも、すでに自分でお金払って買ったでバスの中だけで動くローカル機能まで有料にするのはおかしいでしょ。

といったものも。

Galaxy Ringのような巨大メーカーのいちエコシステムならまだしも、スマートデバイスを専業としているメーカーであれば、サブスクでランニングコストをペイできる仕組みを作っておいたほうが無難だったかもしれませんね。スマートデバイスは、止めないことが何より重要でしょうし。

Source: Ars Technica

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