「8歳がオンラインゲームで性被害に…」巧妙さに絶句。専門家が警告、わが子を“スマホトラブル”から守るために親がすべきこと(with online)
(1)ルール スマホはデビュー時が一番大切です。ここでは、トラブルにならないためのコツをお伝えしていきます。 1つ目は、ルールです。どの調査を見ても、スマホに関するルールがある家庭の方が、ない家庭よりもトラブルが少ないことが分かっています。 そもそもルールがあることで危険なことをしなくなるなどの効果もあるでしょう。しかしそれだけでなく、そもそもルールを決めることで、適切な使い方について考えるきっかけになることも大きいはずです。また、決めたルールは行動指針になるため、利用時間が元のルールから大きくはずれづらくなるのです。 ルールは親子で話し合って、お子さんの年齢や利用実態などに合わせて決めるのがおすすめです。たまに保護者が一方的に決めるケースがあるのですが、子どもの利用実態が分かっていない保護者が勝手に決めるのは、おすすめできません。 子どもの言い分や希望も入れた形で、親子で納得して決めることが大切です。また、実際に利用し始めてみると、利用時間の長さや終わりの時間、アプリ、課金のルールなど、変えたいところも出てくるはずです。そのため、随時子どもの意見を取り入れながら、話し合ってルールをアップデートしていく必要があるのです。 ルール例は、たとえば以下のようなものです。あくまで例なので、自分たちで話し合って決めるようにしてください。 決める時のポイントは、トラブルになりそうな点に関してルールを決めておくということです。一般的にトラブルになりがちなのは、利用時間の長さ、課金、利用アプリ、個人情報の扱い、交流相手などです。それぞれの観点について話し合い、ルール化しておきましょう。 特に利用時間については、私の観測範囲ではほぼ100%の子ども達がネットにハマっていきます。一度自由に使わせた後に制限しようとしても、聞き入れられることはありません。無制限で利用することに慣れてしまい、学習時間や睡眠時間が減少してしまうだけです。慣れるまでの利用し始めの時に、利用時間制限機能で使いすぎないようにして、制限しながら利用することに慣れるのが一番いいと考えています。 様々なSNSで未成年が誘い出され、誘拐や性被害、騙されて裸の写真を送らされる自画撮り被害が起きているのは有名です。その他、たとえば「最年少は8歳、小学生も目立つオンラインゲームでの性犯罪被害……」「ボイスチャットで女性になりすまし接近 (*1)」(読売新聞オンライン)など、ゲームアプリでも性犯罪につながることが報じられました。 SNSやゲームアプリを利用させるのであれば、その利用についての約束も必要となります。 アプリごとでも、起きやすいトラブルや事件などは報道を見ていればわかります。このように、子どもに利用させるアプリで起きやすい事件やトラブルについて調べて、それに対応したルールを決めておくと安心です。 ではどんな具体的にどんなルール作りをするといいのか、次回10個の例を挙げながら詳しく解説します。 *1 村上喬亮。“最年少は8歳、小学生も目立つオンラインゲームでの性犯罪被害…「ボイスチャット」で女性になりすまし接近”。読売新聞オンライン。2024-09-14. https://www.yomiuri.co.jp/national/20240913-OYT1T50183/ (参照 2025-03-25)
成蹊大学客員教授、ITジャーナリスト。SNSや情報リテラシー、スマホやインターネット関連の事件やトラブル、対策が専門。小中高校大学ほかで毎年数十回以上講演し相談を受けており、若者のネット利用実態と対策についても詳しい。教育出版中学校国語の教科書にコラム掲載中。光村図書小中学校道徳の教科書で情報モラルに関する校閲を担当。NHK『あさイチ』『クローズアップ現代+』他メディア出演多数。元小学校教員であり、高校生の母でもある。
with class