鈴木愛は自己ベスト更新で「全米女子OP」へ 河本結、小祝さくらも渡米
◇国内女子◇ブリヂストンレディスオープン 最終日(25日)◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)◇6642yd(パー72)
国内ツアーから海外メジャー「全米女子オープン」(29日開幕/ウィスコンシン州エリンヒルズ)の連戦を選んだ3人は4日間を戦い抜き、鈴木愛は通算17アンダー4位、河本結は通算10アンダー14位、小祝さくらは通算9アンダー17位で終えた。
鈴木が全米女子オープン前週に国内ツアーとの連戦を組んだのは、3回目の出場となった2018年以来。国内ツアー日程との兼ね合いのほか、好相性のコースで弾みを付けたい狙いもあった。この日は13位から1イーグル8バーディと伸ばし、自己ベストを2打更新する「62」の内容に「これ以上ないラウンドだった」と自賛した。
シーズン開幕から好調が続くショットに加え、3日目まで不振だったパットが「やっと入ってくれた」とかみ合ってのビッグスコア。パットの復調については「普通な基礎的なこと」と話すにとどめたが、「パットに自信をなくしていたけれど、ようやくストレスが解消した」と表情は明るい。歴代優勝大会(2016年)で大きな収穫を得て、「今までにないくらいの期待感があるので頑張りたい」と話す。2年連続7回目の全米女子オープンへ今夜渡米する。
<鈴木愛の全米女子オープン成績> 2024年/67位 2022年/棄権 2019年/22位 2018年/予選落ち 2017年/予選落ち
2015年/32位
河本は9位から3バーディ、1ボギーの「70」で回り、4日間アンダーを並べて締めくくった。ホールアウト直後は「急に痛いというか、“握られている”感じで…」と苦悶の表情で下腹部を抑えていたのが懸念材料ではあるが、26日(月)に渡米する予定。全米女子オープンには2年連続3回目の出場で、過去2回はいずれも決勝ラウンドに進んでいる。今週開幕前には「名高い大会へ刺激を求めに行く感じ」と話していた大舞台。「トップ10に入りたい。今のショットの調子であれば戦えると思う」と次週を見据えた。
<河本結の全米女子オープン成績> 2024年/39位
2020年/60位
小祝は43位で進んだ決勝ラウンドで60台を並べ、最終日は4バーディ、1ボギーの「69」でトップ10に迫った。「イメージを良くして終えることができた。(状態は)そんなに悪くないと思う」と話し、2年連続4回目の全米女子オープンに乗り込む。
昨年大会は海外女子メジャー自身初のトップ10となる9位に入り、『前年大会トップ10』で出場資格を得た。予選落ちに終わった初出場(2020年)から着実に成績を上げているが、今年の目標については「毎年のことだけど、まずは予選通過を目指したい」と謙虚に掲げた。
<小祝さくらの全米女子オープン成績> 2024年/9位 2022年/20位
2020年/予選落ち
・笹生優花(過去10年の大会優勝者) ・渋野日向子、古江彩佳、竹田麗央、小祝さくら(前年大会トップ10) ・西郷真央、畑岡奈紗(昨季米ツアーポイントランク上位30人) ・山下美夢有、岩井明愛、岩井千怜、桑木志帆、河本結、鈴木愛(3月24日付の世界ランク上位75人) ・林菜乃子、池羽陽向、泉田琴菜、※木村葉月、※長澤愛羅(日本地区予選通過者) ・馬場咲希(ハワイ地区予選通過者) ・勝みなみ、西村優菜(ミネソタ地区予選通過者) ※はアマチュア