ミュージカル「コレット」開幕、明日海りおが七海ひろきとの共演に「絶対的な安心感がある」(会見レポート)
明日海りおが主演を務めるミュージカル「コレット」が本日8月6日に東京・日本青年館ホールで開幕。これに先駆け昨日5日、開幕直前取材が行われた。
脚本・作詞・演出をG2、音楽を荻野清子が手がける新作オリジナルミュージカル「コレット」では、フランス文学界で名をはせた女性作家シドニー=ガブリエル・コレットの物語が描かれる。舞台は19世紀末のフランス・パリ。田舎育ちのコレットは、14歳年上の人気作家ウィリーと結婚し、華やかな社交界に足を踏み入れる。コレットの才能に気づいたウィリーが、ゴーストライターとして書かせた小説「クロディーヌ」シリーズは大ヒットしたものの、著者名はウィリーのものだった。創作の喜びと葛藤に苦しみながら、コレットは自らの道を切り拓き……。
取材にはコレット役の明日海をはじめ、ウィリー役の今井、ストーリーテラーとなるベルトラン役の大東立樹(CLASS SEVEN)、コレットを支え、愛するミッシー役の七海ひろき、コレットの母シド役の前田美波里が出席。明日海は「劇中の出来事はほぼ実話ですが、『こんなことあるの!?』の連続。コレットの半生を凝縮しているので展開が早く、“明日海の普段の感覚”でいるとついていけなくなる(笑)」と打ち明けつつ、「コレット自身だけでなく、周囲の人たちも個性豊か。コレットが“普通”に見えないようがんばっています」と役作りで意識していることを語る。上演に向けては「座組が一丸となり、心を込めて作ってきました。1つひとつの役が織りなす『コレット』の世界を楽しんで」と観客にメッセージを送った。
今井は「プリンシパルもアンサンブルも関係なく、全員が稽古場に意見を持ち寄って作り上げた」と出来栄えに自信をのぞかせ、「その場面ごとに関わる方とシーンを作るつもりで取り組んできました。僕の役を皆さんがどう見てくださるか、感想を聞くのが楽しみ」と語る。また「お芝居のことは今井さんがすべて教えてくれた」と言う大東に、今井は「うそはいけません!(笑)」とツッコみ、会見場を和ませていた。
明日海が宝塚歌劇団時代にルドルフ役で出演したミュージカル「エリザベート」のDVDを何度も観たという大東は「明日海さんは憧れの人。初対面は“ガクブル”でしたが、本当にお優しく、心まで透き通った方です」とコメント。“気をつけ”の姿勢で大東の言葉を聞いていた明日海は「彼は年上のメンバーにすごく気を遣ってくれる。愛し方も愛され方もお上手で見習いたい」と大東に微笑みかけた。
七海は、明日海と宝塚歌劇団で同期だったことに触れながら「明日海さんと話していると、“ほわほわ”な時間が過ぎてしまうので、舞台ではミッシーとして『初めまして』の感じを出せたら(笑)。共に舞台に立てる喜びを感じながら、コレットと明日海さんを尊敬し、愛し続ける舞台にしたい」とコメント。これを受けた明日海も「カイちゃん(七海)の演技の熱量で、毎回涙してしまうシーンがある。若い頃から私を知ってくれているので、絶対的な安心感があります」と七海に厚い信頼を寄せた。
「日本が誇る創作ミュージカルができた」と言う前田は「何かに興味を抱いても、その気持ちを持ったまま生き続けることは難しい。でもコレットは思いを貫いて生きていました。コレットが今の時代に生きていたら、どれほどたくさんの方を救っただろうと思います」と思いを口にしつつ、明日海に笑顔を向けた。
上演時間は休憩を含む2時間50分を予定。公演は本日8月6日から17日まで日本青年館ホール、21日から24日まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールで行われる。
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ミュージカル「コレット」
2025年8月6日(水)〜17日(日)東京都 日本青年館ホール2025年8月21日(木)〜24日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール