【優勝一問一答】駒大・伊藤蒼唯「マジで嬉しい。勝ちきれないイメージが払しょくできた」 日本学生個人選手権/陸上
日本学生個人選手権男子1万メートルで優勝した駒大の伊藤蒼唯(撮影・川並温美)
陸上・日本学生個人選手権第1日(25日、神奈川・レモンガススタジアム平塚など)男子1万メートル決勝が行われ、駒大の伊藤蒼唯(4年)が28分53秒75で初優勝を果たした。国学院大の野中恒亨(3年)が28分57秒65で2位。創価大の石丸惇那(4年)が28分59秒05で3位だった。以下が優勝した伊藤の主な一問一答。
--今の気持ち
「マジで嬉しい」
--ゴールした瞬間ガッツポーズ
「自分のタイトルは箱根の1年生の時の区間賞だけなので、こうやって久しぶりにインタビューも受けることができて、しっかり勝ち切ることがラストスパートでできたので自分の中で自信になった」
--トップ選手が集まる中、どういうレースを想定
「いろんなレースプランがあったが、最初スローペースで進んだので、残り700メートルあたりから仕掛けるイメージをしていた。レースの流れに身をゆだねてうまく進めようと思った。それがしっかりはまった結果優勝できた」
--ここ最近2位が続いた
「昨シーズン駅伝は区間2番、EXPO駅伝を含めて3つあった。やっぱりラスト自分の甘さが出て勝ちきれないレースが続いていたので、その流れを払しょくしたいという思いでレースに臨んだ。少しはそのイメージを払しょくできた」
--大八木弘明総監督の声
「残り5周くらいで一つ勝負が動いたくらいから声をかけ続けてくださった。そこに関しても日頃の練習も感謝している。その感謝をこういった形として表せたので、引き続き恩返しができたら」
--最終学年になって
「昨シーズン三大駅伝ですべて2位に終わったので、やっぱり1位じゃないとやっていて面白くない。3冠を目標に掲げている」
--個人の目標
「やっぱり区間賞は欲しいし、あとトラックシーズンが続くので、日本選手権の標準を突破したい。1万メートルも27分台は確実に持っていきたい。そのために日頃の練習をしっかりやっていきたい」
--今後のレースの予定
「来週にGGNの5000メートルに出場して、そのあとはまだあまり決まっていない。そこで日本選手権の標準が切れれば日本選手権に合わせに行く形になる。その先は分からないが、今回の結果でユニバが決まれば駒大の代表、日本代表としていくのでしっかり金メダルを狙いたい」
--スローペースで詰まったとき出ようと思った
「途中前に出たり入ったりは繰り返したが、そこで先頭にたっても最後先着されたら意味がないので、しっかり周りを気にする余裕を持ちつつレースをすすめられた」
--スパートいける感じはあった
「それもあったが自分もラストに自信があるかといったらそこまでないので、ちょっとラストまでもつれたらちょっと勝ち切るのに不安はあったが、いざやってみたら意外と動いたのでちょっとほっとしている」
--今季好調。去年との違い
「昨年は常に余裕を持って練習をやっていた。ラストの絞り出しなどハイペースで動いたときに対応の仕方がうまく体に染みついていなくてかみ合わない部分があった。今年はかなり追い込んだり、スピードを上げる練習をやっていたので、そういったところがこういったスローペースな展開でも生きている」
--一番伸びているところ
「根本のスピードがついてきた。あとは総監督の方で練習は見てもらっていて、その中で日本選手権で優勝した(鈴木)芽吹さんだったり、田沢(廉)さん、篠原(倖太朗)さん、(佐藤)圭汰だったり、日本のトップクラスの選手を間近で見て練習できている。単純に速くて強い選手を近くで見て練習できているので、そういったところの気持ちの持ちようはレベルアップできている」
--チームの状況
「僕らの学年が駅伝の本数を走っているので、引っ張っていかなければいけないのは当然ですし、そういうつもりでシーズンに入っている。昨年に比べて1年生も元気よくトラックレースに出たり練習をやってくれているので、今のところうまく進んでいる」
--山川拓馬主将は
「周りから見たらほわほわした感じだが、チームのことも見てくれているし、やっぱりキャプテンの責任感は去年の箱根が始まる前からそういう雰囲気が出てきたので。それが今、チームをまとめる上で出ている。そこに頼り切らず自分も引っ張っていったり、山川を支えたり、チームをいい方向にしていきたい」
--4年生になって後輩への声掛けなど変わったこと
「練習面でレベルを上げてやっているので、ちょっと俯瞰でみたり、ちょっとレベルを下げた子たちの練習や動きを見て、アドバイスはたまにする。でも背中で見せるほうが性に合っているかと思うので、そういった面からちょっと4年生らしさを見せたい」
--大八木総監督の指導とチームの練習の割合
「だいたい総監督の方で練習を見てもらっていて、そこがメインになっているが、ジョグなどは時間がさほど変わらないので、そういう時に後輩や同級生と走ったりして、コミュニケーションを取ってしっかり練習をやっている」