墜落の空自機T4、搭乗員とみられる体の一部を発見…中谷防衛相が記者会見での発言を修正
航空自衛隊の「T4」練習機が愛知県小牧市の小牧基地を離陸した直後に池に墜落した事故で、中谷防衛相は16日夜、臨時記者会見を開き、現場付近で搭乗員とみられる体の一部を発見したことを明らかにした。
練習機が墜落した入鹿池に入り、捜索する自衛隊員ら(16日午後1時56分、愛知県犬山市で)=大金史典撮影同機には隊員2人が搭乗していた。
航空自衛隊の「T4」練習機が愛知県小牧市の小牧基地を離陸した直後に池に墜落した事故で、中谷防衛相は16日夜、東京・市ヶ谷の防衛省で臨時記者会見を開き、現場付近で搭乗員とみられる体の一部を発見し、同基地に搬送したと明らかにした。同機には男性隊員2人が搭乗しており、空自は身元確認を急ぐ。
練習機が墜落した入鹿池をボートから捜索する自衛隊員ら(16日、愛知県犬山市で)=尾賀聡撮影事故機は14日午後、所属する 新田原(にゅうたばる) 基地(宮崎県)に向けて小牧基地を離陸した約2分後に、愛知県犬山市の 入鹿(いるか) 池付近でレーダーから消えた。
事故後、自衛隊は入鹿池周辺で捜索を続け、15日には、エンジンと推測されるものや機体座席の一部とみられるものが見つかっていた。
中谷防衛相は16日夜、1回目の記者会見での表現が不適切だったとして再び会見を開き、発言を修正した。
中谷氏は最初の会見で「搭乗員らしきものを発見」と説明した。報道陣から「もの」との表現が不適切と指摘を受け、約1時間半後に再び会見を実施。「もの」については「者」のつもりで話したが、「物」と誤解を生じる発言だったとして陳謝した。