大谷→グラスノーで締める選択肢も…抑え朗希が「最善だ」 指揮官が語る継投の舞台裏
【MLB】ドジャース 5ー3 フィリーズ(日本時間5日・フィラデルフィア)
【注目】久保竜彦が“勘ピュータ”でガチ予想!? 元日本代表の読みは当たるのかを検証ドジャースは4日(日本時間5日)、フィリーズとの地区シリーズ第1戦で逆転勝利を飾った。先発の大谷翔平投手は6回9奪三振3安打3失点と好投。7回から先発のタイラー・グラスノーを投入し、アレックス・べシア、佐々木朗希とつないで勝ち切った。デーブ・ロバーツ監督は継投の舞台裏を語った。
「プラン通りかどうかは分からないが、グラスノーをどこかで使いたいと思っていた。彼は第4戦で先発する可能性があるので。べシアも使う予定でした。朗希については、ちょうど良い打順のところで起用する判断をした。他の投手を選ぶこともできたが、あの場面では彼らを出すのが最善だと感じた」
当初は大谷-グラスノーの先発投手のリレーで逃げ切る策も頭にあったという。だが、グラスノーは2イニング目の8回に乱れ、ハーパーの右前打と2四球で同2死満塁のピンチを招く。ここで先発投手リレーのプランを諦めた。
「べシアはああいう場面に慣れている投手なので、彼に任せる決断をした。もしクリーンなイニングで終わっていれば、グラスノーの3イニング目も考えていた」
9回表、ドジャースのブルペンはバタバタだった。佐々木がブルペンで肩を作り出したのは、同1死の9番・スミスの打席から。1番・大谷には「朗希の準備時間を少しでも稼ぎたかった」と時間稼ぎを指示するほどだった。
「相手が代打を送ったりしていたので、べシアを続投させるか、トライネンを使うかを考えながら、最終的に朗希に任せる判断をした」
レギュラーシーズンの救援防御率4.27はリーグ11位。不安定なブルペン陣に苦しんだ。ロバーツ監督は必死の継投で大事な第1戦を勝ち切った。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)