前場に注目すべき3つのポイント~決算を手掛かりとした選別物色~
NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
決算発表が本格化するなか、昨日は今期6割減益を見込んだ商船三井<9104>の急落が目立った。関税による影響を織り込んでおり、トランプ関税による業績への影響が表面化してくることで、決算内容を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすい。先回り的な買いは手控えられる一方で、良好な決算を発表した企業へは、好感した買いが集中することになりそうだ。なお、昨日の引け後に発表した決算では、TAC<4319>、三菱UFJ<8306>、日電硝<5214>、シンプレクスHD<4373>、ベルテクス<5290>、牧野フライス<6135>、ネットイヤー<3622>、BIPROGY<8056>、SCSK<9719>、三菱倉<9301>の動向が注目される。
■三菱UFJ、25/3上方修正 純利益 1兆8600億円←1兆7500億円三菱UFJ<8306>は2025年3月期業績予想の修正を発表。純利益を1兆7500億円から1兆8600億円に上方修正した。政策保有株式の売却益や大口の与信関係費用の戻入などの一過性の利益を計上したため、それらの益を活用し、バランスシートマネジメントの観点で債券ポートフォリオの組替えを行い、将来の収益力向上のための取組みを実施した。1株当たりの期末配当を従来予想から4円引き上げて39円(前期は20円50銭)とした。年間配当は64円(同41円)となる。
■前場の注目材料 ・米とウクライナ 鉱物資源めぐる合意文書に署名 ・日経平均株価は上昇(36045.38、+205.39) ・NYダウは上昇(40669.36、+141.74) ・SOX指数は上昇(4230.08、+33.34) ・シカゴ日経225先物は上昇(36165、+135) ・為替相場は円安・ドル高(143.00-10) ・米長期金利は低下 ・活発な自社株買い ・東証による企業価値向上の要請 ・1~3月期の米GDP速報値が3年ぶりにマイナス成長・北海道電力<9509>泊原発3号機「合格」、規制委、審査書案を了承
・トヨタ自<7203>米ウェイモと連携、自動運転の技術・基盤開発 ・カナデビア<7004>新たに35件不正、社長ら報酬返上 ・豊田通商<8015>28年3月期に当期益4500億円、新中計発表 ・花王<4452>太平洋マテリアルと粉体急結剤を開発、トンネルの使用コンクリ量減 ・不二製油<2607>仏植物油脂社を完全子会社化 ・エア・ウォーター<4088>極細内視鏡機器レンタル、低侵襲医療向け ・南海電気鉄道<9044>TRCと提携、幹線輸送経路を構築、物流効率化図る ・ロート製薬<4527>コラーゲン線維形成、素材添加時期がカギ、解明 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・10:30 豪・3月貿易収支(予想:+39億豪ドル、2月+29.68億豪ドル) 《ST》