300万以下でATでも楽しめるクルマと言えば……先代シビックのハッチバックがオススメ説
/ コラム
カーマニアなら、やはりマニアっぽいクルマに乗っていたい。しかし諸々の都合でそうはいかないこともある。そこで、「300万円以下の実用的AT車」という制約のなかから、カーマニアっぽく見えるクルマを5年落ち以内の中古で選んでみた!!※本稿は2025年6月のものです文:清水草一/写真:ホンダ、日産、スバル、三菱、スズキ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年7月26日号
【画像ギャラリー】5年落ち以内に絞っても豊富にある!! 300万円以下の実用的AT車から「マニアに見える」中古車を選ぶ(18枚)清水草一氏のカーマニア的実用中古車イチオシは先代ホンダ シビックハッチバック。戦闘的なロボットアニメ的デザインで走りもしっかりスポーティー
別記事で紹介したモデルは、中古になっても当然カーマニアっぽくてオススメだが、中古車(5年落ち以内)限定で、300万円以下のゾーンに突入している実用的AT車もある。
イチ推しは先代シビックのハッチバックだ。1.5Lターボは適度にパワフルで、走りはスポーティ。MTもあるが、CVTでも充分マニア心に刺さる。
なにより見た目がガンダムっぽい。後ろ姿は微妙にランボルギーニ! こんな武骨なデザインの実用的AT車なんてほかにない。フルチェンジから4年経つけれど、中古価格は250万円前後で高止まり。人気がある証拠だ。
現行ステップワゴンの「エアー」も、すっぴん美人で隠れたカーマニア物件だ。エアーは装備が貧弱で人気がないけれど、見た目のシンプルさはピカイチ。パネル面はレンジローバーのように美しい。
スパーダは特にカーマニアっぽくないけれど、エアーはカーマニアっぽいのだ! 中古価格はギリギリ300万円を切ってきている。
先代フィットのセダン版、グレイスもシブい選択だ。ハイブリッドでも、さすがホンダエンジン。回転フィールがレーシィだった。
今はなきi-DCTは、ハイブリッドで7段変速が楽しめた。しかも稀少な小型セダン。それだけでマニアック! 絶版から間もなく5年なので、滑り込みで入選だ。この分野はホンダ車強し!
日産 ノートオーラNISMO。モーターによる痛快な出足はマニア好み。NISMOならカーマニア感もグッと強くなる
日産e-POWERの出足のよさはとってもステキ。カーマニアも大満足だけど、ノートはいかにもフツーの人が乗るクルマで、誰もカーマニアだとは思ってくれない。
それでも末尾にNISMOが付けば、イメージはまるで変わる。なにせ見た目が断然戦闘的だ。赤の差し色はちょっと気恥ずかしいが、カーマニアっぽさは100倍増!
新車価格は307万円。中古なら300万円切り圏内だ(コスパは新車のほうが上かもしれないけど)。
スバル クロストレック。現行モデルだが、中古なら300万円以下で買える。見た目のオフロード感がイイ
別記事にも書いたが、スバル車はスバルというだけでカーマニアっぽい。新車はインプレッサSTを除いて300万円を超えてしまったが、中古ならそれなりにゾーンに入ってくる。
現行モデルではクロストレックのe-BOXERがイケる。FFの中古なら200万円台前半から流通していてお買い得だ。e-BOXERはフィーリングが眠いけど実用性は高い。インプレッサより見た目が強そうで、クルマ好きだとわかりやすいのもGOOD。
レヴォーグは新車だと363万円からだが、先代レヴォーグの中古なら200万円台で充分買える。レヴォーグは、現行も先代も見るからにカーマニアっぽいところがよろしい。
クロストレックの前身である先代XVも、オシャレなカーマニアのイメージでシブい選択だ。
三菱車も三菱というだけで、そこはかとなくカーマニアっぽさがある。デリカD:5は、オフロード4WDのキャラを持つ唯一のミニバン。ノア/ヴォクシーやセレナじゃ、誰もカーマニアだと思ってくれないが、D:5はD:5というだけで、「こだわってるな」と思わせる。
新車は最安422万円だけに5年落ち以内で300万円以下のタマは、まだごく少数だが、なんとかならないことはない。
う~ん、それにしても、中古車も高くなってるなぁ(しみじみ)。