急増クマ被害“異常事態” 市民のため…過酷“クマハンター”知られざる活動に密着【バンキシャ!】

2025年度、各地でクマが目撃され、秋田県では1000頭を超えるクマが駆除されるなど、まさに“異常事態”となっています。バンキシャ!が、秋田県の猟友会で活動する「クマハンター」に密着しました。知られざる、ハンターの1日とは。【真相報道バンキシャ!

バンキシャ!「先生いらっしゃいますね。失礼します」10月31日、訪ねたのは、クマの生態に詳しい、岩手大学農学部の山内貴義准教授。貴重な“あるもの”を、見せてくれた。バンキシャ!「これは…すごいなこれ」クマの頭蓋骨と前足の爪。すべて本物だ。2025年、岩手県内で人を襲った個体を、自治体から提供を受け、研究のため保管しているという。許可を得て、手にとると…バンキシャ!「すごい爪」

このするどい爪と牙が今、各地で人々の日常生活を脅かしている。

10月29日の早朝には、山形県南陽市の小学校にクマが侵入。ほかにも、高校の敷地内。さらには、山内准教授が勤める岩手大学でも、2日連続で目撃された。岩手大学 山内貴義准教授「(クマが)この辺に入り込んだみたいです。なので、警察が、人が入れそうなところは全部封鎖して」「(今年の状況は)めちゃくちゃ異常だと思います。年々行動が大胆になってきて、一部凶暴化している可能性はある」過去最悪の、全国で12人がクマに襲われ亡くなるという“異常事態”。バンキシャ!は、まさに今、最前線でクマと向き合っている、ある猟友会に密着。その過酷な実態とは―。ハンター

「誰か行くようにする。鉄砲持って行くから」

日が昇ってまもない、10月31日午前6時すぎ。バンキシャ!は、秋田市の猟友会に所属するハンターを訪ねた。会社に行く前、“やること”があるという。秋田市の猟友会所属 ハンター「いまから仕事なんだけど、オリの巡回してから出勤しようと思っています」猟友会では、住民などからの要望で、クマの出没が多い場所に箱ワナを設置。その様子を確認して回るという。バンキシャ!も同行させてもらった。バンキシャ!「毎朝やっている?」ハンター「ええ、そうです。一般市民のために、できるのは猟友会だけなので」クマが活動をはじめる4月から、毎朝欠かさずパトロールを続けているという。まず向かったのは、りんご園だ。ハンター「あの上に1基」バンキシャ!「あ、あの奥か」ハンター「(入り口が)上がっている状態なので入っていない」箱ワナの中にクマの姿はない。バンキシャ!「ここのオリは直近もかかっている?」ハンター「ここのりんご園では4頭」その後もパトロールを続ける。20分間で3か所を回ったが、クマはワナにかかっていなかった。バンキシャ!

「お仕事、頑張ってください。ありがとうございます」

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