豊田章男氏が相撲連盟会長に!! 元横綱「白鵬」と築いた熱い絆と“世界に一台”のセンチュリー
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アマチュア相撲を統括する日本相撲連盟の会長にトヨタ自動車会長の豊田章男氏が就任することが報道された。実は引退を決めた元横綱白鵬と、豊田会長は長年の親交があるが、ベストカーWebでは過去にふたりを結んだ1台のクルマを取材していた。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】時代と共に相撲もセンチュリーも変わる!! 相撲新時代へ豊田会長の思いを込めた1台を見る(7枚)2024年1月のパレードカーお披露目に登場した(左から)白鵬氏、芝田山親方、豊田章男会長
大相撲を管轄する日本相撲協会。元横綱白鵬の白鵬翔氏が退職をして、アマチュア相撲を世界に広める「世界相撲グランドスラム構想」を打ち出すなど大きな話題になっている。
そんな白鵬氏と長年の親交があるのがトヨタ自動車会長の豊田章男氏だ。豊田会長と白鵬氏は実は2024年1月の初場所前に報道陣の前に姿を現したことがある。
それが優勝パレード用にトヨタが日本相撲協会に納めたセンチュリーのパレードカーだ。もちろん現在確認されている限りでは世界に1台の貴重な車両だ。
しかしなぜセンチュリーなのか。そこで宮城野親方であった白鵬氏が語ったエピソードがあった。
「日本の大相撲なのに、私が初優勝した時は輸入車のオープンカーだった。もうそれが悔しくてね」。
日本相撲協会に向けてはクラウンのパレードカーの製造計画が進んでいたというが、白鵬氏が豊田会長に「大相撲なのでやっぱり最上級のセンチュリーがいいですね」と話したことでセンチュリーのパレードカーが登場したという背景がある。
日本の威信を注ぎ込んだセンチュリーパレードカー
もちろんこの当時から白鵬氏、そして豊田会長の親交は深いものだったという。豊田会長は相撲を思う白鵬氏の気持ちを最も理解していたひとりだったのだろう。
そしてアマチュア相撲を管轄する日本相撲連盟の会長に豊田会長が選出された。もちろん白鵬氏をバックアップしつつ、相撲という日本の伝統を次代に、そして世界に引き継ぐ準備に入ったと見るのが自然だろう。
少し話が横道に逸れるが、トヨタはここ数年、自社の伝統ある名車であるクラウン、そして日本のフラッグシップであるセンチュリーにも大胆に手を加えて時代に適合させてきた。もちろん豊田会長の思いも大いに込められている車種であり、これを思えば相撲が大きな変化を迎えていくのは必然だろう。
そして世界に1台のセンチュリーを誂えた豊田会長とトヨタ自動車の心意気は、日本メーカーとしての誇りでもあったように思う。今後の相撲はどのように進んでいくのか。豊田会長のあっと驚くアイデアをまた楽しみにしたい。