欧州、ウクライナ派兵について協議する段階にない=独伊首相
ドイツのメルツ首相とイタリアのメローニ首相は17日、ウクライナ戦争を巡り、欧州は現在ロシアから無条件停戦を確保することに尽力しているとし、ウクライナへの派兵について協議する段階には程遠いという認識を示した。写真は5月17日、ローマで撮影(2025年 ロイター/Remo Casilli)
[ローマ/ベルリン 17日 ロイター] - ドイツのメルツ首相とイタリアのメローニ首相は17日、ウクライナ戦争を巡り、欧州は現在ロシアから無条件停戦を確保することに尽力しているとし、ウクライナへの派兵について協議する段階には程遠いという認識を示した。
メルツ氏は「次のステップは和平交渉の形式と、ウクライナにとって将来どのような安全の保証が必要になるかを明確にすることだ」と指摘。これらの問題は現時点で予測不可能だとした。
「現在(軍隊について)話す理由はない。われわれは武器の使用を停止させ、殺害を終わらせたい。今われわれが全力を尽くしているのはこれらの問題にほかならない」と述べた。
フランス、ドイツ、英国、ポーランドの首脳は16日にアルバニアで開催された欧州政治共同体(EPC)首脳会合の合間に、ウクライナ情勢を巡り同国のゼレンスキー大統領と会談した。
メローニ氏はこの会談に参加しなかった。イタリアのメディアはフランスのマクロン大統領がメローニ氏の参加を望んでいなかったことを示唆している。
メローニ氏は17日、記者団に対し、イタリアは戦争終結を目指す国際的な枠組みへの参加に前向きだとした上で、西側の分裂に警告を発した。
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