ビットコイン、10万8000ドルを割り込む──過剰レバレッジ解消で3億2000万ドルの清算(CoinDesk JAPAN)
ビットコイン(BTC)は、協定世界時(UTC)午前9時20分時点で10万8000ドル(約1620万円、1ドル150円換算)を下回って取引されていた。3億2000万ドル(約480億円)の清算と現物暗号資産(仮想通貨)ETF(上場投資信託)からの流出により、市場は3.2%下落した。 CoinDeskのデータによると、ビットコインは欧州時間午前中に10万7779ドルで取引されており、過去24時間で2.8%下落した。イーサリアム(ETH)とソラナ(SOL)はどちらも3.5%以上下落した。一方、他の多くのアルトコインは4%を超える下落を記録した。 デジタル資産市場の指標であるCoinDesk 20 Index(CD20)は約3.5%下落している。 コイングラス(CoinGlass)のデータによると、過去24時間で12万2919人のトレーダーが清算を受け、総額は3億2032万ドル(約480億円)に達した。これには、バイナンス(Binance)での単独で298万ドル(約4億4700万円)のETH/USDT注文が含まれる。 今週は資金流入が軟調でスタートした。ファーサイド・インベスターズ(Farside Investors)によると、10月20日月曜日のアメリカの現物ビットコインETFは、ブラックロック(BlackRock)のIBITからの1億70万ドル(約151億円)を含む4040万ドル(約61億円)の純流出を記録した。 暗号資産恐怖・欲望指数(Crypto Fear & Greed Index)では、センチメントは34で「恐怖」に傾いた。 ブルームバーグ(Bloomberg)は、金価格が1オンスあたり4270ドル(約64万円)で21日に1.97%下落したと報じた。 グラスノード(Glassnode)は、未決済建玉が約30%減少して過剰なレバレッジが解消されたと指摘した。また、資金調達率がほぼ中立の状態にあり、市場では新たな清算の連鎖のリスクが低くなっていると述べた。 アナリストのミヒール・ファン・デ・ポッペ(Michaël van de Poppe)氏はXで、ビットコインの月次チャートは明確なピークや底値が見られない横ばいで推移しており、その後より大きな上昇局面を迎えると述べた。分かりやすく言えば、同氏はこの段階を、価格が広いレンジで推移する中で過剰なレバレッジを解消するのに十分なほど長い小休止だと捉えており、その基盤構築が完了した後に次の力強い上昇が見込まれるとしている。 |翻訳・編集:林理南|画像:Midjourney / Modified by CoinDesk|原文:Bitcoin Falls Below $108K Amid $320M Liquidations as Excess Leverage Gets Flushed Out
CoinDesk Japan 編集部