マスク氏企業価値、大統領選後92兆円増－Ｘなど調達ラウンド成功なら

米電気自動車（ＥＶ）メーカー、テスラの株価がまず急上昇し、宇宙開発企業スペースＸが世界で最も価値の高い新興テック企業となり、生成ＡＩ（人工知能）開発会社「xAI（エックスＡＩ）」は評価額がほぼ倍になった。

　　そしてソーシャルメディアのＸ（旧ツイッター）も、イーロン・マスク氏の前例のない政治力の恩恵を受ける傘下企業の輪に加わろうとしている。

　　Ｘが440億ドル（約６兆6000億円）の評価額で投資家から資金調達する試みが成功すれば、2022年にマスクが多額の資金で買収して以降、同社を覆っていた不安が取り除かれる。世界一の富豪であるマスク氏の資産もさらに約200億ドル増える。

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　　トランプ大統領の選挙キャンペーンに資金を投じ、米政府の新組織「政府効率化省（ＤＯＧＥ）」の運営を任された「最初の仲間」、マスク氏に投資家は近づきたがっている。ブルームバーグの集計データによると、資金調達ラウンドが予定通りに進むと仮定した場合、マスク氏の傘下企業の価値は大統領選後、合計6130億ドル（約92兆円）増える計算になる。

　　12月の上場来高値からは後退したものの、テスラの価値は選挙前日に比べ4000億ドル近く増大。一方、ＸとスペースＸ、xAIを含むマスク氏非公開企業の資金調達ラウンドが続き、ＸとxAIへの投資が伝えられた規模で合意すれば、合計2200億ドル余りの価値が新たに加わる。

　　ブルームバーグ・ビリオネア指数によれば、18日時点のマスク氏の純資産額は3971億ドルと選挙後50％余り増加した。全ての資金調達ラウンドが予定通りの結果で終われば、純資産額は4200億ドルを上回る。

原題：Musk’s Companies Set to Add $613 Billion in Value Since Election（抜粋）