中国シャオミのEV、消費者の反発招き受注が大幅減

 5月14日、ドイツ銀行のアナリストグループは、中国の小米科技(シャオミ)の電気自動車(EV)「SU7」について、消費者の反発が広がる中で新規受注が大幅に減少しているとの調査結果を明らかにした。上海で4月23日撮影(2025年 ロイター/Go Nakamura)

[上海 14日 ロイター] - ドイツ銀行のアナリストグループは14日、中国の小米科技(シャオミ)(1810.HK), opens new tabの電気自動車(EV)「SU7」について、消費者の反発が広がる中で新規受注が大幅に減少しているとの調査結果を明らかにした。

ドイツ銀行によると、SU7の新規受注は4月に前月比55%減少し、5月も減少傾向が続いている。5月の当初2週間の受注は1万3500台。3月の第2週には週間で過去最高の2万3000台を記録していた。

SU7は昨年3月の発売以降、中国市場で大きなヒット商品となり、昨年12月までに同国市場で販売台数が米テスラ(TSLA.O), opens new tabの「モデル3」を上回った。

だが先月以降は、SU7が関連する死亡事故を受けて消費者の間で不安が広がった。

またシャオミは先週、「SU7ウルトラ」にオプションとして4万2000元(5826ドル)の追加料金で販売している「デユアルベント付きカーボンファイバーフード」を巡り「不明瞭な宣伝」があったとして謝罪した。

SU7の購入者らは、このオプション部品についてシャオミの宣伝内容が事実と違っていると主張している。

上海政府系メディアは13日、このオプション部品は内部にエアダクトがないことが判明したことを受け、SU7ウルトラの所有者約400人が払い戻しを求めていると報じた。

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