台風1号が発生? 梅雨明けが先? この先の沖縄地方の見通しは【週末の天気詳報】
6月に入り沖縄県内各地で不安定な天気が続いていますが、この先の天気の予想が大きく分かれてきそうです。6月6日(金)時点の予想では、「台風1号発生?」と「梅雨明け?」という両方のシナリオが見えてきました。
週間の気圧配置の予想.※6月5日(木)午後9時のデータ、ウェザーマップ
その根拠として、この先の週間予想図を見てみますと、梅雨前線に伴う雨域は8日(日)ごろからは沖縄の北の海上にあります。これは梅雨明けを示唆しているようにも見えますが、11日(水)ごろに沖縄の南に“?”マークの低圧部(周辺よりも気圧が低いエリア)が予想されています。これが台風の卵となって沖縄地方へ影響する恐れも出てきました。
2025年6月11日(水)の高気圧の高度場の予想.※6月5日(木)午後9時のデータ、ウェザーマップ
上空の高度場の予想を見てみますと、同じく6月11日(水)ごろは、太平洋高気圧が先島諸島まで覆っているものの、石垣島の南海上に低圧部が進んでくる可能性があります。衛星画像でも、フィリピンの東付近に雲の渦が出始めています。
2025年6月6日(金)の衛星画像 ※ウェザーマップ
6月6日(金)時点で、今年はまだ台風の発生がありません。今週末から来週にかけて台風1号が発生すると沖縄地方はその影響を受けるのか? 先に梅雨明けになるのか? この低圧部と太平洋高気圧の動きが沖縄地方の梅雨明けの見通しの大きなポイントになりそうです。
沖縄地方の最も早い梅雨明けは2015年6月8日ごろですので、来週の雨よりも先に梅雨明けの発表があると過去最も早い梅雨明けとなる可能性も出てきます。
〈沖縄地方の梅雨明け〉 梅雨明けの平年値 6月21日ごろ 最も早い梅雨明け 2015年6月8日ごろ
最も遅い梅雨明け 2019年7月10日ごろ