【ヴィクトリアマイル】(東京)アスコリピチェーノが馬群の外から強烈な末脚で差し切りを決めGI2勝目をあげる|競馬実況web|競馬|ラジオNIKKEI
東京11Rの第20回ヴィクトリアマイル(4歳以上GI・牝馬・芝1600m)は1番人気(C.ルメール騎手)が勝利した。勝ちタイムは1分32秒1(良)。クビ差の2着に4番人気、さらにハナ差の3着に7番人気が入った。
アスコリピチェーノは美浦・黒岩陽一厩舎の4歳牝馬で、父ダイワメジャー、母アスコルティ(母の父Danehill Dancer)。通算成績は9戦6勝。
レース後のコメント
1着 アスコリピチェーノ(C.ルメール騎手) 「1番人気、外枠、この馬場で、どういった競馬ができるか心配していました。
スタートがあまり良くなくて、スピードに乗れず、少し忙しかったです。追ってから加速していますが、手前を何回も替えて、トップスピードになるまで時間がかかりました。それでも、メンタルが強く、最後までよく頑張ってくれました。GIを勝てて良かったです」
(黒岩陽一調教師) 「調教ではしっかり攻めていって、その分、馬を追い詰めたのかなという、こちらの心配はありましたが、(パドックでは)馬は自信ありげに、どっしりと歩いていました。返し馬に関しても、ゆっくりとおろして、ゆっくりとキャンターをしていました。位置取りは、正直、肝を冷やすというか、全く、こちらが想定していた位置取りではなかったので、この位置からどこまで巻き返せるか、というか、馬の力と、ルメールさんに祈るような気持ちでした。(勝てると思ったところはあったか、と聞かれ)最後にかわしたところだけでしたね。(接戦を)しっかりと勝ち切ることができる、強い精神力には頭が下がる思いです。今日の湿っていた馬場状態で進みが悪くなりました。好きな馬場ではなかったようでした。それでもしっかり勝ち切ってくれました。(今後は)状況を見極めてからになりますが、安田記念の参戦も視野に入れています」
2着 クイーンズウォーク(川田将雅騎手) 「素晴らしい具合で競馬に臨み、1600メートルでも対応してくれました。素晴らしい内容で走ってくれました」
3着 シランケド(M.デムーロ騎手) 「馬込みは良くないです。スタートは出て、ポジションを取りにいきましたが、馬場の重い所で脚を使いたくなかったので、あの位置でじっとしていました。その後もスムーズに運ぶ事が出来ず、上手く競馬が出来ませんでした」
4着 アルジーヌ(D.レーン騎手) 「普通にスタートを切り、満足なポジションから競馬が出来ました。リズム良く直線に入って反応も良く、まわりに馬が来てからもファイトしてくれました。しっかり走ってくれましたし、タフな競馬でしたが、馬に感謝しています。良く頑張りました」
5着 アリスヴェリテ(池添謙一騎手) 「この大外枠だったので、内から抵抗されたら、控えるつもりでしたが、ポンと出てから決めるプランでした。行く馬が全然いなかったので、無理せず先手を取れて、あとはこの馬の長く脚を使う特徴を生かして、じわじわと使えるように出来ればと思っていました。後続とは離れていましたが、直線も良い形で向いてくれました。最後の100mくらいで少ししんどくなってしまいました。ただ、見せ場を作れましたし、もう少しでしたが、自分のスタイルで競馬ができたので、良く頑張ってくれたと思います」
6着 シンリョクカ(木幡初也騎手) 「良い競馬が出来ました。枠も良かったですし、雨が降って渋った馬場もこの馬をお膳立てしてくれるのではないかと思っていたので、一発ないかなと思っていました。最近はテンにズブさを見せていたので、逃げるくらいのつもりで意識的にテンから出していき、良いところで流れに乗れました。最後は切れる脚を使う馬にやられてしまいましたが、自分の競馬が出来れば、まだまだチャンスがありそうです」
8着 ステレンボッシュ(戸崎圭太騎手) 「良いスタートが決まり、レースの流れに乗ってスムーズな競馬が出来たと思います。手応えが良かったので、直線はどれだけ伸びるかなという感じで迎えましたが、追い出してから最後は伸びきれませんでした」
15着 ビヨンドザヴァレー(菱田裕二騎手) 「GIでも動じる事なく、良い精神状態で臨むことが出来ました。切れ味勝負で負けてしまいましたが、自分の競馬はしてくれたと思います」
16着 ボンドガール(武豊騎手) 「掛かりました。ずっと力んだ形で走っていました。こうなると伸びないですね」
17着 ソーダズリング(坂井瑠星騎手) 「スタートが速過ぎました。もう少し溜めて行きたかったです。スムーズな競馬は出来たと思います」