広島FWジャーメイン良、自宅TVは85インチ、E-1選手権後の守田からの連絡、昨夏の海外移籍話、広島での使命感

FWジャーメイン良(左端)とGK大迫敬介(右端)が都内でイベントに出席した

 サンフレッチェ広島に所属するFWジャーメイン良とGK大迫敬介が24日、中国の総合家電メーカー「ハイセンス」が受注販売を開始した国内最大となる116インチの大画面液晶テレビの公開イベントに出席した。  広島のクラブパートナーでもある同社は、今季のホーム開幕戦でPLAYER OF THE MATCHに選ばれたジャーメインに大型液晶テレビを贈呈した。流通経済大時代の寮では「4人で小さい画面のテレビをみていた」と笑う広島FWも、今ではその時にもらった85インチのテレビを自宅に置いているという。  ただ今回はそれをさらに上回る世界最大級、日本国内では最大となる幅2.5m、高さ1.4mの大画面。「85インチもかなりデカくて、ソファーに座っていないと適正距離が掴めないくらいなんです」と話したジャーメインは、「画質がさらによくなっていてびっくりした」と進化に目を丸くしていた。  また同社は2026年に開催される北中米ワールドカップの公式パートナーを務めることが決まった。今夏のE-1選手権で初の日本代表入りを果たし、デビューとなった香港代表戦で衝撃の4得点を決めて大きなインパクトを残したジャーメインも「できれば4得点を超える活躍を映してほしい。大画面で得点を取っているところを映してほしい」とW杯出場に思いを重ねた。

 日の丸を背負ったのは大学時代以来だった。流通経済大の4年生だった2017年にジャーメインは台湾で開催されたユニバーシアード大会に出場。大学同期MF守田英正(スポルティング)や三笘薫(ブライトン)、旗手怜央(セルティック)らの日本代表常連組とともに世界一を経験した。ちなみにジャーメインは決勝のフランス戦で優勝を決めるゴールを決めている。

「ヒデ(守田英正)は特に大学で一緒だったのでずっと刺激を貰っている。今では代表の中心選手なので、どちらかと言うと応援していた立場だったけど、E-1のあとに連絡をくれて、いい活躍だったと言ってくれた。相手関係なく、代表であれだけ点を取れる選手はなかなかいないよって声をかけてもらってひとつ自信になりました」  ただE-1選手権はJリーガーが主体のメンバー構成で、9月にアメリカ遠征を行った代表メンバーを見ても分かる通り、“正代表”は海外組が基準になっている。もっともジャーメインにも昨年夏、イングランドチャンピオンシップ(2部相当)のブラックバーンから獲得に向けた話があり、「正式なオファーが来なかったので行けなかったんですけど、その時は揺れるものがありました」と悩ましい日々があったことを振り返る。  しかし今では「ないですね」ときっぱりと話すほど、ヨーロッパへの未練を断ち切っている。昨年までは大好きなイングランドからのオファーなら受ける意思があることを代理人に伝えていたというが、「去年行けなかったときにないなと思ったし、広島に移籍して国内でしっかりとタイトルを獲っていきたいなという気持ちに切り替わりました」。JリーガーとしてW杯のピッチに立つことを目標に据える。  だからこそ広島で活躍しなければいけないという使命感を強めている。昨季は磐田で自己最多となるJ1リーグ31試合19得点を決める大活躍をみせたジャーメインだが、今季はここまでJ1では4得点、ゴールは5月25日のFC東京戦から遠ざかっている。「取れなさすぎだし、ツキもない感じも続いている」とした30歳ストライカーは、「去年とかを見てもらえれば分かるけど、流れに乗れば一気に取れるタイプ。メンタル的なところは大きいと思うけど、どこかで一つ今年中に掴みたい」と意欲的に話した。 (取材・文 児玉幸洋)●2026ワールドカップ(W杯)北中米大会特集●2025シーズンJリーグ特集▶話題沸騰!『ヤーレンズの一生ボケても怒られないサッカーの話』好評配信中

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