【●虎将トーク】阪神・藤川監督、2カ月未勝利伊原に「振り返らずに、振り向くことなく、突き進む」初アーチ中川「少し喜ばせてください」
(セ・リーグ、中日8ー3阪神、15回戦、中日8勝7敗、7日、バンテリンD)阪神が3日ヤクルト戦(神宮)に次ぐワーストタイの8失点で、連勝は「2」で止まった。伊原陵人投手が25歳の誕生日登板で一回から3イニング連続失点。先制点を献上し、同点直後の二、三回で4点を失い、4回68球6安打1本塁打4奪三振1四球1ボークの5失点(自責2)で降板した。6月8日オリックス戦(甲子園)の5勝目を最後に自身4連敗で5敗目を喫した。五回の木下里都投手(24)は坂本誠志郎捕手(31)の捕逸もあり、2失点。六回にはラファエル・ドリス投手(37)が失点を重ねた。死球から一夜明け、ベンチスタートの大山悠輔内野手(30)に代わって初の5番に入り、一回に左翼で失策を記録した中川勇斗捕手(21)が二回、11試合、21打席目で初本塁打を左翼席に放った。四回には佐藤輝明内野手(26)がバックスクリーンに29号本塁打を運んだ。大山は今季初欠場。巨人がヤクルトに敗れたため、優勝マジックは1減の「31」。藤川球児監督(45)の主な一問一答は以下の通り(成績=61勝38敗2分、観衆=3万6292人)。
ーー伊原の投球は
「新人なので、少し疲れもあるとは思いますけど、まずは1年間やりきるといいますか、今のところ1年間きていますからね、とにかくルーキーイヤーですから、故障なくできていることがまず、十分じゃないかな、と思いますね」
ーー立ち上がりの難しもあったか
「とにかく1年(戦うこと)が初めてですから、振り返らずに、振り向くことなく、とにかく前向きに突き進むということが必要になりますから、全く振り返る必要はないと思いますね」
――次戦に生かしてほしい
「そうですね。とにかく1年間を走り切って、振り返らずに、終わった時に気付くことがありますから、あまりにも大人になりすぎていますね。一戦一戦、振り返っているようでは進歩が止まってしまいますので、全く振り返る必要がないですから。それは首脳陣が見ておきますから、このまま突き進んでいってほしいな、と思いますね」
ーー中川がプロ初本塁打
「そうみたいですね。思い切った起用にはなりますけど、自分たちもファームのゲームを見ているので、どこでやっていてもプレーが、光るモノがあればチャンスはあると思いますから。場所は関係なく、いつもファームのメンバーには頑張ってもらいたいと思います。でも、良かったですね。すごいホームランでした」
ーー良さが出た
「最後のライト前というところで、1打席に懸けるところが目に留まっていたので、すごく魅力を感じるところはあります。足りないところはあると思うんですけど、それは担当コーチ等々、伸びしろだと思うので、やってもらえれば、と思います」
ーーヘッドスライディングなどで気持ちが出ていた
「ヘッドスライディングで気持ちが出たというよりは、それがあるからヘッドスライディングになる、という。その姿勢、姿があるから。ヘッドスライディングをするからそうではなくて、だから、すごくそういうふうに映る。まだ荒々しさがあるというところで、このまま磨いていくというか、今日1発目が出たので、1本目が出て、少し喜ばせてください。良かったな、と」
ーー5番起用は
「映像でも確認をしていますから。全選手にその可能性はあると思うので。全選手ということはないけど…やめておきましょう」
ーー大山は休養か
「明日以降どうなるでしょうね、はい。そんな大きなことではないです。長いですから、全力ではやるんですけれど、プレーヤーだけに頼ることなく、全員で戦っていくというところですから。負けてまた強くなるといつも言っている通り、また明日明後日と、チームが立ち上がることを願いながらね。また京セラに…久しぶりの本拠地ですか? そうですね、楽しみにいきたいと思います」