イケボでダンディなのに⋯津田健次郎が「僕、ポンコツなんです」と語る理由(鈴木 恵)
「“そのイケボで読んで欲しい”、と思う言葉を募集します」
トークのゲストに呼ばれたときに、「その声で読んで欲しい言葉」を募集し、そして応募がリアルタイムで次々と届く。これは2025年7月25日、津田健次郎さんが「あさイチ」プレミアムトークにゲスト出演したときの実際の企画だ。
ちなみにイケボは「イケてるボイス」説も「イケメンボイス」説もあるが、その色っぽい声で魅了し続けている上に写真集『ささやき』で多くの人をときめかせている津田さんでいえば、どちらの面でも「イケボ」といえるだろう。
津田健次郎写真集ささやき2023年に発売された「ささやき」は京都・葉山で津田健次郎さんのナチュラルな表情をとらえた写真集。発売前重版のほか、オリコン写真集ランキングでも男性1位(2023/10/23付)を獲得するなど話題に。
津田さんは声優としての活躍はいわずもがな、俳優としても朝ドラ「あんぱん」につづき、話題作に続けて出演。9月26日公開の映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』には、異色の政治家・大滝淳として出演する。本作は大沢たかおさんが主演とプロデューサーを務める、日本初の原子力潜水艦をめぐる軍事サスペンスの人気シリーズだ。
原作は漫画雑誌「モーニング」で1988〜1996年まで連載され、累計発行部数3,200万部を突破するかわぐちかいじさんの超人気作。2023年に1作目の映画が公開し、その続編をドラマとして配信。今作はそれに続くストーリーで、原作でも一番の見どころであるバトルシーンが展開される。
写真提供/東宝インタビュー前編では大の甘党の素顔から映画で描かれるリアルな緊迫も話してくれた。後編では「イケボ」の津田さんとは別の一面が浮かび上がり……。。
【前編を読む】朝ドラの次は『沈黙の艦隊』⋯津田健次郎が語る「世界のヤバさは昔から何も変わってない」
忘れ物の3大定番はイヤホン、傘、ライター
低くて渋く、ドキッとするほどのイケボ、大人の魅力を感じるダンディな佇まい、作品にいるだけで“絶対面白くなる”と確信できる安心感⋯⋯津田さんにはこのようなイメージを抱く人が多いだろう。
しかし、素顔の津田さんは本人がたびたび「僕はポンコツ」と語るほどのチャーミングなキャラクター。
自身のパブリックイメージ、そして今作で演じる大滝淳とのギャップが感じられる“最新のポンコツエピソード”を尋ねてみた。
津田健次郎さん(以下、津田)「この間、初対面なのに初対面じゃないと思い込んで、ご挨拶しちゃいました。お久しぶりです、みたいな感じで。向こうは『あ、あれっ、そうでしたっけ?』という反応だったのに、僕は自信たっぷりに『はい!』とか言っちゃって(笑)。
しばらくしてから、いや、ちょっと待てよ?と。違う人と一瞬ごっちゃになっちゃったんですよ。失礼な話ですよね。
撮影/岡田健あとは忘れ物が圧倒的に多いです。一番忘れるのはイヤホン。喫茶店に入って30分とか書きものしたいときにイヤホンは必須なんですけど、そういうときに限って忘れて、あぁ〜ってなりますね。
それもしょっちゅう。だから家に緊急用に買った安物のイヤホンが何本かあります(笑)。ここにお金使うべきではないけれど、今すぐ使いたいから買っちゃうんですよ。家から持ってくるのを忘れることもあれば、外出先に忘れてくることも。ひどいですね。
雨が降る日には、傘はとにかくすぐ忘れます。もはや傘は共有物だと思うことにしました。失くしちゃうので、いいものを買うのは危険です。傘とライターは安物一択! いつ失くしてもいいように(笑)。
忘れ癖は昔からなんですよね。玄関出て車に乗ろうとしたら、『あ、あれ忘れたぁ』って言って家に戻って取ってきて、『そういえば、あれも忘れてた』みたいなことを3回くらい繰り返すときもあります。
スタジオを勘違いすることもたまにあるな(笑)。だけど、撮影のときはポカすることないんですよ。緊張感を持って向かってるからなんですかね。準備も割と用意周到です。お芝居するとき以外はほとんどオフってるので、そういうときに起こりがちかな(笑)」