マイクロソフト、トランプ政権と争う法律事務所に変更 株主代表訴訟で
5月1日、米マイクロソフトはゲーム大手アクティビジョン・ブリザード買収を巡るデラウェア州での株主代表訴訟で、代理人を務める法律事務所をトランプ政権と和解したシンプソン・サッチャーからトランプ政権と争っているジェナー&ブロックに変更している。裁判資料に理由は記載されていない。スペイン・バルセロナで3月3日撮影(2025年 ロイター/Bruna Casas)
[1日 ロイター] - 米マイクロソフト(MSFT.O), opens new tabはゲーム大手アクティビジョン・ブリザード買収を巡るデラウェア州での株主代表訴訟で、代理人を務める法律事務所をトランプ政権と和解したシンプソン・サッチャーからトランプ政権と争っているジェナー&ブロックに変更している。裁判資料に理由は記載されていない。
マイクロソフトはロイターに対し、シンプソン・サッチャーは他の案件については引き続き代理人を務めると説明した。
両法律事務所からは今のところコメントを得られていない。
ジェナー&ブロックなどは、クライアントが保有する連邦政府契約を取り消すことなどを狙った大統領令を巡ってトランプ政権を訴えている。
一方、シンプソン・サッチャーは、トランプ大統領が自分に不利になるよう法制度を「武器化」していると非難した法律事務所への圧力を強めたことを受けて、ホワイトハウスに計10億ドル近い法律サービスを無償で提供することを約束した9社のうちの1社だ。
企業が法律事務所を変更する理由は経費節減や、弁護士とクライアントの対立を避けるためなどが考えられる。ジェナー&ブロックは他の案件でもマイクロソフトの代理人を務めたことがある。
マイクロソフトの代理人変更はニューヨーク・タイムズ(NYT)紙が最初に報じた。
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