2026年F1暫定カレンダー:日本GPは3月末に単独開催、スペインは2戦体制に―イモラは脱落
2026年シーズンのFIA-F1世界選手権暫定カレンダーが、6月10日に発表された。マドリードでの新規グランプリ開催、イモラ・サーキットの脱落、そして日本GPの単独開催など、幾つかの注目ポイントが挙げられる。
日本GPは3月27~29日に単独開催
例年通り、バーレーンGPとサウジアラビアGPの中東2連戦は、ラマダン明けの4月に設定された。3月8日決勝の開幕オーストラリアGPと第2戦中国GPは連戦となるが、三重県の鈴鹿サーキットで行われる第3戦日本GPは3月27~29日に設定されており、前後の週に他のレースが存在しない“独立開催”となる。
新たに導入されるマドリードでのグランプリは、「スペインGP」の名のもとに、第16戦として9月11〜13日にマドリンクで開催される。一方、これまでスペインGPを担ってきたカタロニア・サーキットでのレースは、第9戦として6月に開催されるものの、レース名称は現時点で未定。なお、現行契約は2026年までとなっており、以降の開催には新たな契約締結が必要だ。
伝統のイモラは脱落
一方で、イモラ・サーキットで行われていたエミリア・ロマーニャGPはカレンダーから脱落した。ただし、オランダGPが2026年をもって終了することが決まっているため、2027年以降、ローテーション開催枠としてカレンダーへ復帰する余地は残されている。
また、モナコGPは伝統的な5月最終週の開催から移行し、2026年は6月7日に第8戦として行われる。これにより、同じ世界三大レースの一つに数えられるインディ500との日程重複は解消されたものの、前倒しとなったカナダGPが新たにインディ500と同日開催となった。
開幕前テストは3回実施
プレシーズンテストは、欧州のいずれかのサーキットでの1回に加え、バーレーンで2回実施される見通し。レギュレーションの大幅変更を控える2026年シーズンに向け、各チームは例年以上に重要な準備期間を迎えることになる。