日経平均は6日続伸、初の4万3000円台 米利下げ期待高まる
[東京 13日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比556円50銭高の4万3274円67銭と6日続伸して取引を終えた。連日で史上最高値を更新し、初の4万3000円台となった。7月の米消費者物価指数(CPI)を受けて、9月の米利下げ期待が高まり、株価を下支えした。市場では、米相互関税や企業業績を巡る過度な警戒感が後退したことが引き続き材料視されているとの見方もあった。TOPIXも連日の史上最高値更新となった。
日経平均は372円高で寄り付いた後も上値追いの展開となり、後場中盤に733円高の4万3451円46銭できょうの高値を付けた。その後はドル/円の円安一服を受けて、上げ幅を縮小する展開となった。
みずほ証券の中村克彦マーケットストラテジストは、米利下げ期待のほか、日米企業の決算や相互関税を巡る不透明感が後退したことで「上値を抑えていた要因が取れ、株高を先取りする前のめりの相場になっている」と分析する。
一方、日経平均の移動平均線からの乖離率、騰落レシオといった各テクニカル指標で過熱感が示される中、「上値余地は限られる」(中村氏)といい、今後は為替の変動やジャクソンホール会合といったイベントの行方次第で調整入りする可能性もあるという。
TOPIXも6日続伸し、0.83%高の3091.91ポイントで取引を終えた。連日の史上最高値更新となった。東証プライム市場指数は前営業日比0.83%高の1591.38ポイントだった。プライム市場の売買代金は6兆3336億2800万円だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが946銘柄(58%)、値下がりは611銘柄(37%)、変わらずは65銘柄(4%)だった。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab