【●虎将トーク】阪神・藤川監督、開幕前の感情「この役職になってからわたくし、というものはありません」2失策敗戦「人生と一緒」

敗戦後、引き揚げる阪神・藤川球児監督(手前)=京セラドーム大阪(撮影・中島信生)

(オープン戦、オリックス1ー2阪神、23日、京セラ)阪神がOP戦最終試合を1点差で落とした。先発門別啓人投手(20)は一回に近本光司外野手(30)、五回に佐藤輝明内野手(26)の失策がらみで2点を失って、5回⅔を投げ、86球7安打2奪三振2四球で降板した。実戦連続無失点は20イニングで止まったが、自責0で開幕に向かう。佐藤輝はOP戦初失策。打線は七回1死二塁、梅野隆太郎捕手(33)の一塁強襲内野安打がタイムリーとなった1点のみ。3勝5敗4分で終え、3年連続OP戦負け越し。藤川球児監督(44)の主な一問一答は以下の通り(観衆=3万3106人)。

★テレビ編

ーー準備の面で手応えは

「選手たちのコンディション。モチベーションを含めていいこともあり、課題も出たところで、あと何日間、選手のメンタルを整えながら開幕日を迎えるという意味では、順調なことばかりではなく、不安なミスも出ながら、シーズンが始まっても、同じことは必ず出ますからね」

ーー不安な面は戦いながら解決する

「まだ始まっていないので、シーズン始まってもチームを一から作り上げる作業があります。開幕日が一番いい状態ではなくて、最後の時に一番いい形を迎えることを考えている」

ーーキャンプ終了時は感情で揺れ動かないチームを作りたいと

「まだ想像がつかないですけど、非常に面白いチーム、アグレッシブなチーム。締めるところは締まっていくチームになっていくと思います」

ーー初の開幕

「この役職になってからわたくし、というものはありません。私自身の感情は全くないですね」

ーー開幕は村上

「非常に大きな一日になるかもしれないし、143分の1になるかもしれない。どの選手にも共通して言えるのは、いいスタートと、うまく立ち上がれなかったとしても粘り強く戦い抜くのがペナントレース。モチベーションとメンタルの上げ下げが極力ないような精神的に強いチームを目指しています。臆することなくスタートしてくれるのかなと思います」

ーーファンに向けて

「3月28日、広島からですけど、シーズンが始まります。その日を楽しみに、あと数日ですけど、私たちもメンタルを非常に強く掲げて、モチベーション高く戦っていきますので、一緒に戦いましょう。その言葉で終わらせて下さい」

★囲み編

ーー門別はステップを踏めたか

「オープン戦が準備のマックスではなく、シーズンを戦うための準備ができたからこそ、過去に乗り越えられなかった壁を乗り越えて開幕ローテーションに入るところですから、段階を踏んで、ここまで来たと思います」

ーーいい準備ができたら

「大きな一日と捉えずに、長い野球人生の中での一日と捉えて、あまりにも大きく捉えすぎても。そこまでの必要はない」

ーー門別はカウント間違い(二回2死一、二塁でカウント1ー1から空振りした際にベンチに戻りかける)

「バントミスがあった(五回1死二塁でスリーバント失敗)。打席に立たせた甲斐があった。ファームがDH使ってますから、改善点が球団としてあるかなと思います」

ーー監督自身の感情はない

「まったくない」

ーー感覚的には

「ないですね、今日帰ってサウナ入って、そんな感じですね」

ーー守備の面でミスがあった。見つめ直したいか

「どのチームも出てますから。私たちのチームは私たちのチームで考えますけれど、エラーで2点、そんなもんでしょう」

ーーシーズンでは痛い試合か

「シーズンではないですからね。1年間、乗り越えながらというか、多々ありますからね。それが人生と一緒ですよ」

ーー栄枝、高寺にも経験を積ませた

「どこかで淘汰されて、経験がある選手に切り替わることがあるかもしれないけど、野球人生は長いですから。一気に抜けてしまう選手もたまにはいますけど、甘くないのも野球界ですから。全部人生と一緒です」

ーー開幕1軍メンバーの大枠は固まったか

「風邪ひいたらら変わっちゃう。まだ練習日もあるし。ギリギリに決まるんで。大体は決まってますよね」

ーー秋季キャンプから底上げを口にしていた

「ファーム組織から含めてやらなければいけないことがあるなとは思います。もう一回平田ファーム監督と球団とも話しながら、DHないですからね、セ・リーグは。考えなければなと思います。ファームから含めた課題として、来年の春までの課題かなと思います」

関連記事: