東京に「中華ゴーストビル」続々…週刊現代の大特集「あぶない中国」オススメ 花田紀凱 花田紀凱の週刊誌ウォッチング(1047)

中国の国旗

たった2週間足らずの、論戦とも言えぬ論戦で、しかも295人の自民党国会議員と約91万人の自民党員らの投票によって一国の総理が決まってしまう。だから石破茂氏のような人物が総理になってしまうのだ。

このシステム、そろそろ見直すべきなのでは。

『週刊文春』(10・9)は先週の「ステマ問題」に続いて、「進次郎側近が高市派党員を勝手に大量離党させていた!」。

読んでみると<事務的な手続きミス>で、しかも6月の話。ややムリ筋。

『週刊新潮』(10月9日号)も負けじと「自民総裁選は期待外れ ボロボロになった小泉進次郎」。

総裁選まっただ中、2大週刊誌がそろって取り上げたのも小泉人気の裏返しといえよう。

今週のおすすめは『週刊現代』(10/13)、21ページの大特集「あぶない中国 暴発へのカウントダウン」。

「習近平は『延命』のために日本の新総裁を利用する」「老いる大国と経済大崩壊」「日本人にこそ知ってほしい台湾海峡、いまそこにある危機」「東京都内に続々出現する『中華ゴーストビル』に行ってみた」などなど、興味深いテーマ満載。

たとえば「中華ゴーストビル」。

経営・管理ビザ取得には事務所が日本にあることが要件の一つ。そのため中国人オーナーが小さなビルを買って、<「日本に移住したい同胞が『経営・管理ビザ』を取得するのをサポートしている」(不動産関係者)>。

<「そのやり方がすごい。フロアの部屋をベニヤでめちゃくちゃ細かく区切って『個室のオフィス』を大量に造成するんです。だから、小さなビルに50もの企業が入居している(笑)」(同)>

笑いごとじゃないのである。

<「経営・管理ビザを取得しさえすれば、最短で数カ月、更新すれば長期間日本に在留できる。その間、保険料を納めさえすれば本人や家族が日本の手厚い社会保障を受けることができるし、子供たちに日本の教育を受けさせることもできます」(行政書士)>

このビザを取得した外国人約4万人のうち半数が中国人だという。

『ニューズウィーク日本版』(10・7)の大特集「2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡」は必読、保存版。

(月刊『Hanada』編集長)

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