ドコモ、WOWOWと提携 ドコモMAXはdアニメとLeminoでスポーツ“以外”強化
NTTドコモは、エンタメ連携の通信プラン「ドコモ MAX」「ドコモ ポイ活 MAX」を強化する。特典対象サービスに「Lemino」「dアニメストア」を加え、「DAZN for docomo」「NBA docomo」の4サービスから最大2サービスを選ぶ「選べる特典」を2026年2月から開始する。また、コンテンツ分野において、WOWOWとの業務提携契約を締結し、音楽ライブやオリジナルドラマ制作、スポーツを強化していく。
「ドコモ MAX」(月額8,848円)「ドコモ ポイ活 MAX」(同11,748円)では、これまで「DAZN for docomo」や「NBA docomo」といったスポーツコンテンツがバンドルしてきた。今回、「Lemino」「dアニメストア」を特典に追加したことで、「スポーツはあまり見ないが、エンタメコンテンツを楽しみたい」といった要望に答えられるようにした。
Leminoを選ぶことで、BTSやMISIAなどの人気アーティストによるライブ映像や「北方謙三 水滸伝」 などのドラマを、「dアニメストア」を選択すると最新クールで放送中のアニメを楽しめるようになる。
4日には2025年度第2四半期決算を発表。コンシューマ通信では減収となっているが、ドコモMAXなど新プランへの移行促進によりモバイル通信の対前年減収幅は縮小した。ドコモ MAXの契約者数は150万を突破し、年度末目標300万に向けて移行・加入を促進していくという。ARPU(1ユーザーあたりの平均収入)は対前年30円増の3,960円。
また、コンテンツ面ではWOWOWと業務提携。有力コンテンツを制作・獲得し、配信サービスを強化してく。
具体的には、音楽ライブを強化予定で、2026年1月以降順次Leminoと「WOWOW/WOWOWオンデマンド」で DREAMS COME TRUE、藤井フミヤ、MISIA、ATEEZ、BE:FIRST などの音楽ライブコンテンツを多数放送・配信。ドコモ MAXの選べる特典でLeminoに加入した人には、アーティストのライブチケットの先行販売や抽選プレゼント、限定イベントの実施などの特典を予定している。
さらに、WOWOW が制作した「連続ドラマ W ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―」に続く、超大作オリジナルドラマを両社共同で制作。第1弾作品として、織田裕二主演「北方謙三 水滸伝」を共同制作し、26年2月15日から Lemino「WOWOW/WOWOW オンデマンド」にて放送・配信する。また、WOWOW制作のドラマシリーズ「ドラマ W」の話題作もLeminoで順次配信予定。
スポーツコンテンツについては、バスケットボールリーグ「NBA」や欧州サッカー「UEFA チャンピオンズリーグ」について、両社が権利を保有するコンテンツを一部相互で提供し、LeminoとWOWOW/WOWOW オンデマンドで放送・配信する。
また、ドコモが強化している国立競技場(MUFGスタジアム)などのアリーナ運営や興行、チケット販売などのベニュー事業の強化を図る方針。人気アーティストのライブチケットの先行販売や、限定グッズの抽選プレゼント、限定イベントの実施など「特別な体験価値」特典などを強化していく。
金融については、クレジットカードの「dカードPLATINUM」(年会費29,700円)が100万会員を突破し、金融・決済取扱高が伸長。第2四半期の金融収益は2,435億円(前年同期比12%増)、金融・決済取扱高は同16%増の8兆2,700億円となった。また、d払いアプリ「かんたん資産運用」の開始により、投資サービスの新規口座開設も前年同期比で25%増となった。
また、連結子会社化した住信SBIネット銀行は「d NEOBANK」の名称でサービス展開。通信・決済との連携で預金や口座を拡大し、「ネット銀行No.1」を目指す。