左膝前十字靭帯部分損傷から早期復帰…C大阪10番MF田中駿汰が復活弾「早く力になりたいと思っていた」
歓喜の輪の中心に立つMF田中駿汰(写真中央)
[6.14 J1第20節 FC東京 2-2 C大阪 味スタ]
左膝の負傷から2か月弱、セレッソ大阪の10番MF田中駿汰が復帰戦でさっそく結果を出した。
1-1で迎えた後半21分、田中はMF香川真司との交代でキャプテンマークを預かりピッチに立つと、そのわずか5分後だった。左サイドで相手の浮き球パスをカットし、そのままヘディングで味方につなぐと、そのままゴール前にランニング。MFルーカス・フェルナンデスからのパスを右足で冷静に収め、ワントラップからゴール右隅に流し込んだ。
「あのシーンは本当にルーカスがいいタイミングで出してくれた。ルーカスなら出てくるなと思っていた。自分も試合に出てからそんなに経っていなくて、フレッシュな状態だったのでどんどん前に行こうと思っていた。そこが得点につながってよかった」(田中) 4月25日の第12節・東京V戦で左膝前十字靭帯部分損傷・左大腿骨内外顆骨挫傷の重傷を負った田中。診断名からは相当な重傷にも思われたが、幸運にも靭帯の完全断裂ではなかったために早期復帰に至った。この日は負傷した場所と同じ味の素スタジアムで公式戦復帰を果たし、勝ち越しゴールで完全復活を印象付けた。 ゴールの直後にはサポーターの元に向かおうとする田中に対し、ベンチからチームメートが一斉に駆け寄り、歓喜の輪の中心となった。 「みんなが来てくれて嬉しかったし、苦しい連戦を戦っているチームを外から見ていたので、早く力になりたいと思っていた」。チームは後半36分に追いつかれ、「勝って終わりたかった」と本音ものぞかせつつも、田中は「みんな全力で全員で乗り越えた連戦だったのでチーム全員で取ったゴールだった」とチームメートへの感謝を口にした。 (取材・文 竹内達也)●2025シーズンJリーグ特集▶お笑いコンビ・ヤーレンズのサッカー番組がスタート!