米・イスラエルとイランの緊張続く、トランプ氏「協議は順調」とも
[ドバイ/ワシントン/テルアビブ 26日 ロイター] - トランプ米大統領は26日、イランのエネルギー施設への攻撃を再び延期した。イラン政府の要請を受けた措置だとし、10日間の猶予期間を与えると発表した。また、イランとの協議は「非常に順調に進んでいる」と述べた。しかし、イラン当局者は、戦争終結に向けた米国の提案は「一方的で不公平だ」と批判している。
トランプ氏は交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、米東部時間4月6日午後8時までイランのエネルギー施設を攻撃しないとし、「協議は継続中で、フェイクニュースメディアなどによる誤った報道もあるが、非常に順調に進んでいる」と述べた。
イランは米国と協議していないとしている。
トランプ氏は、イランの誰と交渉しているのかを明らかにしていない。
トランプ氏は23日、イランと建設的な協議を行ったとし、発電所やエネルギーインフラへの攻撃を5日間延期すると表明していた。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、和平交渉の仲介者の話として、イランはエネルギー施設への攻撃を10日間延期するよう求めていないと報じた。
トランプ氏はFOXニュースの番組で、イランが7日間の攻撃延期を要請したと語った。
イランからの反応は現時点で見られていない。
<米国の提案>
これに先立ち、トランプ氏はイランが合意に応じなければさらなる攻撃に直面すると警告していた。
イラン高官によると、米の提案は25日夜、イラン高官および最高指導者の代表者によって詳細に検討された。この高官は、外交は終わっていないとしながらも、米の提案は必要な最低限の条件を欠いており、米国とイスラエルの利益にしかならないと述べた。
トランプ氏は26日、戦争終結に向けて合意する意思があるかどうか確信を持てないと発言。イランは「優れた交渉者」としつつも、イランが合意しなければ、米国による攻撃は継続されると警告した。
この日ホワイトハウスで開催された閣議で、「イランには今、核開発の野望を永久に放棄し、新たな道を歩むチャンスがある。彼らがどうするか見てみよう。もしやりたくないなら、われわれは彼らにとって最悪の悪夢だ。ひたすら彼らを圧倒し続けるだけだ」とした。
イランの石油を掌握することも選択肢の一つだと述べたが、詳細は明らかにしなかった。
その一方でトランプ氏は、イランが善意のしるしとして、パキスタン船籍のものも含む10隻の石油タンカーのホルムズ海峡の通航を認めたと示唆した。
タイの石油タンカーはイランとの外交調整を経て原油輸送の要衝であるホルムズ海峡を通過しており、マレーシアも自国の船舶の通過が許可されたと発表するなど、一部の国に対する制限が緩和されている兆候が見られる。
米政権のウィットコフ中東担当特使は26日、紛争終結に向けた交渉の基盤となる「15項目の行動リスト」をイランに送付したことを確認した。
パキスタン外相は、米・イランの間でパキスタンが伝達するメッセージを通じて「間接的な協議」が行われており、トルコやエジプトを含む他の国々も仲介努力を支持していると述べた。
ただ、双方の立場を考慮すると、仮に協議が行われたとしても非常に困難なものとなる可能性が高い。
<ミサイルの波状攻撃>
イランはこの日もイスラエルに向けて複数回にわたるミサイル攻撃を行い、テルアビブ、ハイファほか、イスラエル中部にあるパレスチナ地域も攻撃した。
軍によると、少なくとも1発の弾道ミサイルがテルアビブに着弾。他のミサイルにはクラスター爆弾が搭載されており、小型の爆発物を拡散させて家屋や車に被害が出た。
イスラエルの救急サービスによると、イラン支援下にあるレバノンの武装組織ヒズボラが北部都市ナハリヤにロケット弾攻撃を行い、男性1人が死亡した。
一方、イランでは、南部の都市バンダルアッバスの住宅などが攻撃を受け、10代の兄弟2人が死亡したとタスニム通信が報じた。イスファハンの大学の建物も攻撃を受けたとの報道もある。
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Alexander has over a decade of international reporting experience. He is currently a senior correspondent in Jerusalem covering Israel & the Palestinian Territories and was formerly in Dubai where he covered the Arabian Peninsula, including the United Arab Emirates, Saudi Arabia and Yemen, often writing about foreign policy, security and economic-related issues.