二宮和也、嵐で培った力も演技に生きている 釜山映画祭「アクターズハウス」日本人俳優として初参加
二宮和也が19日、主演映画『8番出口』が正式招待された、第30回釜山国際映画祭の人気トークプログラム「Actors’ House(アクターズハウス)」に登壇し、観客の声援を受けながら、本作について語った。また、同日行われた野外ステージイベントにも登場し、神対応で観客を沸かせた。ステージには“歩く男”役の河内大和と川村元気監督も登壇した。
【画像】二宮和也、ブルーのシャツがキュート!釜山映画祭に登場
「アクターズハウス」は、スクリーン内外で際立つスター性を放つ俳優にスポットをあて、俳優自身の魅力に迫る映画祭の人気プログラム。「ミッドナイト・パッション部門」に招待された『8番出口』のプレミアから一夜明けたこの日。会場に現れた二宮は、「ニノ~!」という掛け声や拍手に迎えられ笑顔。まずは、釜山の海を見たこと、到着した日に参鶏湯を食べたことなど、釜山のエピソードを明かして、会場を和やかな雰囲気で包んだ。
ADVERTISEMENT司会者から、映画について「他作品と準備する際の過程の違いはありましたか?」と尋ねられた二宮は「脚本の製作の段階から参加させてもらったのは大きいです。一人芝居で展開を作っていく上で台本通りに演じてしまうと、台本に描かれていることと、現実で起こっていることに齟齬がうまれて……。自身で表現してやっていくしかないという中でその誤差を現場で起こしたくなかったので、脚本製作から参加させてもらいました」と裏側を明かす。
また、過去の出演作を振り返りながら、「実際に起きた歴史の場合と、現実に存在していない物語の場合、キャラクターにアプローチする方法に違いはあるのか」という質問には、「違いですか……?」と、しばらく沈黙。その姿に客席から「頑張れ~!」と応援の声が飛ぶ。
そのうえで二宮は「未来に関しては“飛び過ぎないこと”が大事かなと思います。世界観は200~300年の未来だとしても、人間は5~10年しか経っていないなど、独自のルールをつくって考えています。過去に関しては、ご縁があって当時の時代設定の作品によく呼ばれるのですが、要因は当時の体型に似ているので感情移入しやすいかららしいです。それに関しては、親に感謝しています(笑)」とジョークを交えて語った。
ADVERTISEMENTさらに司会者は、二宮が好きな理由の一つに“動き”があると語り「作品によって多様な演技を見せてくださいますが、その都度、立っている佇まいから、体の動かし方が違うように感じます。長い間、舞台に立ってきたアーティストとしての感覚とも関係があるのでしょうか?」と鋭い質問。「それはあると思います」と返した二宮は「嵐で活動している際に、コンサート中にフリーで動く場面があるのですが、メンバー全員で同じ場所に動くと固まってしまうのでありえないんです。割とそういう力はグループ活動のお陰で自然と身についてきた気がします。行かないところに行ってみるとか、あえてそっちに行ってみるとか、空気の流れを意識しながら動くのは、グループ活動で培われた力です」と嵐の活動を振り返った。
観客からのQ&Aコーナーでは、中学時代から二宮のファンで、日韓で俳優をしているという男性が「アイドルとして活動しながら演技を始めて、現在までにお芝居をする上での姿勢が変わってきていると思いますが、いかがでしょうか? また、演技をする中で大切にしているポイントがありましたら教えてください」と熱心に質問。
それに二宮は「嵐が全盛期のときは、たくさんいる役者の中で、自分はなぜ呼ばれたのかをよく考えていました。お芝居か、メインのターゲット層を引き込みたいからか、それともバラエティ番組での宣伝でたくさん動くためなのか……冷静にとらえていました。ですが、最近はそれを全部やろうと動いている点は過去との違いですね。お芝居に関して一番大事にしていることは、ストレートに言うと“監督に言わせない”こと。キャスト・スタッフ全員が把握している中で、指示出ししても聞かないな、自信があるんだな……と、監督を黙らせられたら成功だと思っているタイプなので絶対的自信が大事なのかなと思います」と回答。
ADVERTISEMENTさらに「もう一つつけ加えると、『おいしい』と『まずい』という2つが食にあって、おいしいものってたくさんあって、値段に差があってもおいしいものはおいしい。だけどまずいものはまずい。うまい人ってたくさんいて、下手な人って自分が不安になるくらい明確なものだったりするので、下手なものを見たほうがうまくなると思います」と相手の目を見て真摯に語り、現地ファンと温かな交流の場となった。
最後に二宮は「やはり僕は、自分たちで手を尽くしたものが世界に届く仕事をしたいと話をしていて、評価をもらうことが一つの夢でもあったので、『8番』がみなさんにみていただけたのが嬉しいですし、やってよかったなと思っています」と感謝。「これを機に、二宮が韓国にくるべきだと思っていただけるのであれば(笑)、ゲストではなく、レギュラーとしてちゃんと出演したいです。自分の韓国語で皆さんの心を掴むのが夢の一つに加わりました。、が、それは韓国側からオファーこないとはじまらないので、二宮みたいかもって思っていただけたら! 嵐のことも皆さんが能動的に動いてくださったおかげだと思うので、韓国のみなさんに恩返ししたいと思っています。みなさんのお茶の間に登場するのが夢なので、これからも頑張っていきますので、応援のほどよろしくお願いいたします」と笑顔で応えた。
ADVERTISEMENT 野外舞台挨拶でもファンと触れ合った河内大和、二宮和也、川村元気監督その後、河内と川村監督と共に、映画祭最大の座席数を誇る「映画の殿堂 BIFF 野外ステージ」にて、約4,500人の観客を前にトークイベントを実施。会場は写真撮影が許可され、多くのファンが向けるカメラに、二宮はじめ登壇者も笑顔を向ける神対応。そのうえで、製作のきっかけや出演オファーの感想など、一つ一つの質問に丁寧に回答していった。
トークイベントの最後には二宮が「本作を製作するにあたり、日本の地下通路を旅していたら、釜山にたどり着き、みなさんと会うことができ、地下通路を歩くのも悪くないなと思います。今回の釜山国際映画祭では、日本作品もたくさん上映されているので、ぜひ観ていただけたらと思いますし、僕もまた戻って来れるように頑張りたいです」と語り、韓国のファンも魅了した。(編集部・入倉功一)
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人気ホラー『バイオハザード』を再リブートする新作映画は、ゲームの世界観を舞台にした完全オリジナルストーリーになると、監督&脚本のザック・クレッガーが Entertainment Weekly に明かした。
【画像】シーズン1で打ち切りとなった実写ドラマ版「バイオハザード」
カプコンの人気ホラーゲーム「バイオハザード」は、ポール・W・S・アンダーソン監督&ミラ・ジョヴォヴィッチ夫妻のタッグで6本の実写映画が製作された後、2022年に映画『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』で一度リブートされている。新作を手がけるクレッガー監督は、「バイオハザード4」を100回以上プレイするほどゲームマニアで、かねてより「この映画はゲームへのラブレターであり、ゲームのルールに従った物語を描いています」と原作回帰の姿勢を見せている。
ADVERTISEMENT全米で大ヒットを記録した新作ホラー映画『ウェポンズ(原題) / Weapons』のホームリリースを記念して同サイトの取材に応じたクレッガー監督は、次回作となる『バイオハザード』について言及。詳細は伏せたままだが「完全オリジナルの物語です」と明言し、「映画を観たら、きっと『これはすごくザックらしい』と思うはずです。舞台が『バイオハザード』の世界というだけなんです。ゲームファンのみなさんが、落胆することはないと思います」と自信をのぞかせた。
クレッガー監督は以前、今作に既存のゲームキャラクターは登場しないと明かしていた。歴代主人公の中でも特に人気が高いレオン・S・ケネディについても「レオンを借りて、オリジナルストーリーに登場させることはしません。それは出過ぎた真似だと思います」と敬意を払い、「もちろん、ゲームに対するリスペクトを払いながら、ゲームで愛されている要素を残し、カノン(正史)に沿った『バイオハザード』の物語を語ろうと思っています」と続けた。
リブート版は、約1年後の2026年9月18日に全米公開予定。主要キャストには、『ウェポンズ(原題)』でクレッガー監督とタッグを組んだばかりのオースティン・エイブラムスや、マーベル映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』でモールマンを演じたポール・ウォルター・ハウザーが名を連ねる。(編集部・倉本拓弥)
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俳優の今田美桜が主演を務める連続テレビ小説「あんぱん」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか ※土曜は1週間の振り返り)は、22日から最終週(第26週)「愛と勇気だけが友達さ」が放送。あらすじを紹介する。
ある日、のぶ(今田)と嵩(北村匠海)のもとにテレビプロデューサーの武山恵三(前原滉)がやってくる。アンパンマンをテレビアニメ化したいというのだ。最初は断る嵩だったが、諦めない武山の熱意と、のぶからの後押しもあって引き受けることにした嵩は、主題歌の歌詞も担当することになる。歌詞に込められた想いとは──。
ADVERTISEMENTそしてアニメ化をきっかけに、アンパンマンとやないたかしの名は日本中に広がっていくことになる。
朝ドラ112作目の「あんぱん」(全26週/130回)は、「アンパンマン」の生みの親・やなせたかしさんと妻・暢さんの夫婦をモデルとしたオリジナル作品。激動の時代にさまざまな苦難を乗り越え、やがてアンパンマンを生み出していく二人の愛と勇気の物語を描く。脚本は「花子とアン」「Doctor-X 外科医・大門未知子」などの中園ミホ。主題歌はRADWIMPSの「賜物」で、語りを林田理沙アナウンサーが務める。
26日に本編の最終回を迎え、29日からは高石あかり(高=はしごだか)が主演を務める連続テレビ小説の第113作「ばけばけ」(作・ふじきみつ彦)がスタートする。(清水一)
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現地時間19日、映画『アベンジャーズ』シリーズ第5弾『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の主要撮影がイギリスで終了した。The Hollywood Reporter などが報じている。
【画像】『アベンジャーズ/エンドゲーム』32名の生死がわかるポスター
シリーズ第4弾『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)以来のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)復帰となるルッソ兄弟ことジョー・ルッソ&アンソニー・ルッソが監督を務め、アイアンマン役でおなじみのロバート・ダウニー・Jrが今度は悪役ドクター・ドゥームを演じた本作。5か月に及ぶ主要撮影は終わったものの、これまでのMCU作品と同様、今後も随時追加撮影が行われるものとみられている。
ADVERTISEMENTマーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギは今年4月、本作ではアベンジャーズ&ワカンダ組&ファンタスティック4&サンダーボルツあらためニュー・アベンジャーズ&元祖X-MEN対ドクター・ドゥームをメインで描くと明かしていた。正式発表されている出演者27名は以下の通り。悪役であるドクター・ドゥーム以外の役名は明らかにされておらず、カッコ内には彼らがこれまでマーベル映画で演じてきたキャラクター名を記載している。2026年12月18日に日米同時公開。(編集部・市川遥)
・クリス・ヘムズワース(ソー役) ・トム・ヒドルストン(ロキ役) ・ポール・ラッド(スコット・ラング/アントマン役) ・シム・リウ(シャン・チー役)
・アンソニー・マッキー(サム・ウィルソン/キャプテン・アメリカ役) ・ダニー・ラミレス(ホアキン・トレス/ファルコン役)
・レティーシャ・ライト(シュリ/ブラックパンサー役) ・ウィンストン・デューク(エムバク役) ・テノッチ・ウエルタ(ネイモア役)
・セバスチャン・スタン(バッキー・バーンズ役) ・ワイアット・ラッセル(USエージェント/ジョン・ウォーカー役) ・フローレンス・ピュー(エレーナ役) ・デヴィッド・ハーバー(アレクセイ/レッド・ガーディアン役) ・ハナ・ジョン=カーメン(エイヴァ/ゴースト役) ・ルイス・プルマン(ボブ/セントリー役)
ADVERTISEMENT・ペドロ・パスカル(リード・リチャーズ/ミスター・ファンタスティック役) ・ヴァネッサ・カービー(スー・ストーム/インビジブル・ウーマン役) ・ジョセフ・クイン(ジョニー・ストーム/ヒューマン・トーチ役) ・エボン・モス=バクラック(ベン・グリム/ザ・シング役)
・パトリック・スチュワート(チャールズ・エグゼビア/プロフェッサーX役) ・イアン・マッケラン(マグニートー役) ・ケルシー・グラマー(ビースト役) ・アラン・カミング(カート・ワグナー/ナイトクロウラー役) ・レベッカ・ローミン(ミスティーク役) ・ジェームズ・マースデン(サイクロプス役) ・チャニング・テイタム(ガンビット役)
・ロバート・ダウニー・Jr(ドクター・ドゥーム役)
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令和仮面ライダーシリーズ第7作「仮面ライダーゼッツ」(テレビ朝日系)の第3話(Case3)「蝕(むしば)む」が、21日午前9時から放送される。
「仮面ライダーゼッツ」は、夢の中で“無敵のエージェント”として活動する冴えない好青年・万津莫(よろず・ばく/今井竜太郎)が、突然手に入れたベルトで仮面ライダーゼッツに変身し、“悪夢”を現実のものにしようとする怪人・ナイトメアに立ち向かう物語。
ADVERTISEMENTナイトメアを止めるには悪夢の世界で心の扉を探せ。「CODE」の司令官・ゼロ(声:川平慈英)の指令を受けた莫は眠りに落ちると、警視庁公安部怪事課の刑事・富士見鉄也(三嶋健太)の悪夢に潜入、心の扉を探し当てる。
しかし、ボムナイトメアは莫の目の前で爆破を引き起こしてしまった。このままでは富士見の悪夢が現実に……。 莫は富士見を、世界を救うべくゼッツに変身する。(編集部・倉本拓弥)
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現地時間8日にアメリカの歌手D4vdのテスラのトランクからバラバラ遺体が発見され、その後、遺体が15歳の少女セレステ・リヴァスさんだと判明したことを受け、D4vdの全米ツアーの残りの日程がキャンセルされた。TMZ.comや NBC News などが報じた。
遺体発見時、D4vdのテスラはレッカー移動され、ロサンゼルスの車両置き場に置かれていた。そこから強い臭いがすることを不審に思った作業員が警察に通報し、警察がフロントトランクを開けると袋の中に切断され腐敗した遺体が入っていたのだという。LA市警は、死因はまだ特定されておらず、そのため現時点では容疑者に関する情報はないと声明を出している。セレステさんはカリフォルニア州レイク・エルシノアに住む15歳の少女で、2024年4月から行方不明になっていた。
ADVERTISEMENT遺体の身元が判明した直後の17日夜のシアトル公演は中止とされていたが、今回、残りのサンフランシスコ公演とロサンゼルス公演も中止となった。その後の海外公演についても、多くがキャンセルとなっているほか、24日のグラミー博物館でのイベントの出席予定者からもひっそりと名前が削除されたという。
D4vdはTiktokで人気を博し、レコード会社と契約を結んだシンガー・ソングライター。遺体が発見された後、代理人は彼はツアー中だが、警察の捜査に全面協力しているとコメントしていた。(朝倉健人)
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ラッパー、俳優のマシン・ガン・ケリーが、Instagramなどで披露していた“上半身黒塗りタトゥー”をすることにした理由をアメリカのトーク番組「ザ・ジェニファー・ハドソン・ショー」に出演して語った。
もともと多数のタトゥーを入れていたマシン・ガン・ケリーが、それらを十字などのデザインを入れつつ真っ黒に塗り潰した巨大タトゥーを披露したのは昨年のことだ。今回、そのインスピレーションは何だったのかと聞かれると、「リサーチしたところ、これは極度の不安を抱える人のタトゥーだということがわかった。でも、僕としては、生体構造をあらためてデザインすることに興味があったんだ」と回答。
ADVERTISEMENT「皮膚は人間が持つ最大の臓器だから。13歳の頃からタトゥーを入れていて、僕の体は長いこと覆われてきたわけだけど、単に、人間の皮膚がどんな見た目に成り得るか、あらためてデザインしてみたかった。それで友人のRoxxがこれを思い付いたんだ」と続けた。施術は麻酔なしで行うという選択をしたため、今まで経験した中でも「最悪の拷問」だったと壮絶な痛みがあったことも明かしていた。
マシン・ガン・ケリーは体の大部分を黒塗りにしたものの、16歳の娘がデザインしたタトゥーは見えるように残しているのだという。彼には今年3月、第2子も誕生。産んだのは、彼の元婚約者で、映画『トランスフォーマー』シリーズなどで知られる女優のミーガン・フォックスだ。(朝倉健人)
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風間俊介が20日、都内で行われた映画『ふつうの子ども』の「4年1組大集合!風間俊介&呉美保監督による特別授業」に呉美保監督と登壇。担任教師・浅井裕介役の風間は、味元耀大、嶋田鉄太、瑠璃をはじめとした合計27名の子供たちを上手くまとめ、イベントを盛り上げた。
本作は『そこのみにて光輝く』の呉監督と、脚本家の高田亮が再び組んだ人間ドラマ。生き物が好きな10歳の小学4年生・上田唯士(嶋田)は、環境問題に取り組む三宅心愛(瑠璃)に恋をする。唯士は彼女に近づくため、心愛が夢中になっている環境保護活動に参加するが、そこにクラスの問題児である橋本陽斗(味元)も加わったことで、3人の活動は想定外の方向へ向かい始める。
ADVERTISEMENT風間は子供たちを引き連れて登壇すると「気をつけ、礼、よろしくお願いします」と全員であいさつ。「出席を取っていきたいと思います」と一人一人の名前を呼ぶと、子供たちは大きな声で返事をした。続けて、「ここからみんなにいくつか質問をしていこうと思います。今、緊張している人」と呼びかける風間。数人が手を挙げると、風間は「緊張している人、積極的に指していきます」と宣言し、子供たちをドキドキさせた。
「撮影の合間にふざけていたのは自分かも? と思う人」という質問に手を挙げた子供に、風間は「その自由さがこの映画の良さではあった」と言いつつ、「現場で何回か俺に怒られた人もいると思うんですけど……」と撮影時を振り返る。「またこのメンバーで撮影したい人?」には全員が挙手。風間は「そうだよね。ありがとうございます。逆に手を挙げてなかったら何があったんだ? と聞きたくなっちゃう」と胸をなで下ろした。
イベントの最後、生徒役の長峰くみは「撮影のときは本当に学校にいるような感じがして、とても楽しかったです」と笑顔を見せる。味元は「浅井先生、うちらを上手くまとめてくださってありがとうございます」と感謝。嶋田は「面白いと思ってくれたら知り合いや家族に伝えてほしいと思います。『国宝』超えを目指してますんで」と大口をたたいて会場の笑いをさらった。
ADVERTISEMENTその嶋田と大熊大貴は他作品で風間の息子役を務めたことから、風間は「大貴は息子役を経験した後に生徒になっているという、僕の中でなかなか複雑な…。逆パターンが鉄ちゃん(嶋田)。ここで先生やったあとに息子になるっていう。ここにうちの息子二人います」とはにかむ。そして、「爆発シーンとか派手なシーンがある映画ではないんですけど、普遍的なものを描いて、時間をかけてでも少しでも多くの人に届いたらいいなという作品になりました。今すぐに爆発的な広がりじゃなくても、何年かけても最終的に多くの人に観てもらえたらと心の底から思います。これからもこの作品を愛してください」とアピールした。(錦怜那)
映画『ふつうの子ども』が公開中
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横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほか)で主人公・蔦屋重三郎にも大きな影響を与えた人物として描かれた老中・田沼意次(渡辺謙)。14日放送・第35回では老中首座となった松平定信(井上祐貴)の質素倹約を掲げた政によって、蔦重をはじめとする版元や戯作者、絵師たちに暗雲が漂うなか、蔦重のもとに意次の訃報が届いた。これまで多くの人物の死が描かれたが、なぜ意次の死は描かなかったのか? その理由を制作統括の藤並英樹チーフプロデューサーに聞いた。
1月5日放送の初回から9月7日放送・第34回まで、長きにわたって登場した意次。足軽出身の出自から遠江相良藩(現在の静岡県牧之原市)の五万七千石の大名、そして老中へ上り詰めた“成り上がり”。賄賂も行う悪徳政治家という説もあるが、本作では「新しい世を創る」ことに尽力した先進的な人物として描かれた。主人公・蔦重とは、蔦重が貧困にあえぐ吉原の女郎たちを救うべく商売の妨げとなる岡場所へ警動を行うよう意次に直談判するところから始まり、意次が蔦重に告げた「お前は何かしているのか、客を呼ぶ工夫を」の一言は、蔦重が版元への道を歩み始めるきっかけともなった。時の権力者であり、蔦重にとって大きな存在だったが、その死はあっけなく、第35回では狂歌師の大田南畝(桐谷健太)が訃報を告げる形となった。
ADVERTISEMENT近いところでは蔦重の友人だった新之助(井之脇海)が「天明のうちこわし」の渦中で非業の死を遂げたが、なぜ意次の死は描かれなかったのか? 藤並CPいわく「死ぬところを見たくなかった」のが理由の一つであったという。
「これまで長きにわたって意次というキャラクターを作っていく中で、最後は死ぬところは描かない形にしたいと(脚本の)森下(佳子)さんからお話があり、僕も“その方がいいんじゃないか”と。最後の出演回では、意次が蔦重に家中の役目を入れ札(投票)で決める話をして、それから沙汰を言い渡される流れでした。意次って幕府から罰を受け、領地も取り上げられ、城も破壊されていくんですけれども、枯れない人、不屈の人という印象がある。最後まで政治に関心があって、政治を楽しみ、世の中を良くしようという思いが強かった。だから老中をクビになろうと、領地を取り上げられようと、次はどんな政治をしようかとか、どうやったら国が良くなるだろうかと考え続けた。そんな“負けない人”であることを描きたかったので、亡くなるところは描かなかったということです」
第34回では「俺はお前と同じ成り上がりであるからな。持たざる者にはよかったのかもしれぬ。けれど、持てる側からしたら憤懣やるかたない世でもあったはず。今度はそっちの方が正反対の世を目指すのはまあ当然の流れだ」と話す意次に、蔦重が「田沼様、私は書をもってその流れに抗いたく存じます」「最後の田沼様の一派として。田沼様の世の風を守りたいと思います」と固く誓っていた。松平定信による寛政の改革が推し進められ町人文化に影を落とすなか、蔦重はどのように立ち向かうのか。蔦重にとってここからが本当の始まりと言えるかもしれない。(編集部・石井百合子)
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声優の戸谷菊之介と上田麗奈が20日、TOHOシネマズ日比谷で行われた映画『チェンソーマン レゼ篇』の公開記念舞台あいさつに出席。大ヒットスタートを喜ぶとともに、原作者である藤本タツキからの称賛コメントに感激した。イベントには、楠木ともり、坂田将吾、内田夕夜、内田真礼、高橋花林も参加した。
本作は、「ルックバック」などの藤本タツキの同名コミックをテレビシリーズ化した作品の劇場版。悪魔の心臓を手に入れ、チェンソーマンとなった少年・デンジが、マキマとのデートの帰り道に雨宿りをしていたとき、カフェで働く少女・レゼと出会う……。
ADVERTISEMENT昨日から公開された本作は、初日に観客動員数27万2,000人、興行収入4億2,000万円を突破し、最終興収50億円を狙える大ヒットスタートを切ったことが配給の東宝から発表された。主人公・デンジの声を務めた戸谷は「ありがたいですね」と破顔すると、「反響もすごくて、ハッシュタグでつぶやいてくださっている皆さんの投稿も観ています」と興奮気味に語る。
劇場版のメインとなるレゼを演じた上田も「原作を読んでいた時から花火やプールのシーンはすごく楽しみだったので、実際に映像を観た時は感動しました」と映画ならではの迫力に心動かされたといい、「それ以外のなんてことはない、例えばレゼがただ歩いているようなシーンでも、映画になりドラマとしての“間”が生まれたことで、より印象に残る作品になっていると思います」と強調した。
また上田が劇中でレゼとボム(爆弾の悪魔)を演じていることが解禁されたが、「レゼに関しては、デンジがマキマさん、レゼのどちらを好きなのかを迷うような存在にならなければいけないくらい魅力的な女の子として演じる必要がありました。一方でボムはデンジをドキドキさせる必要がないので、引き算の演技。心を奪うレゼとは違い、心臓を奪うという目的に集中力を切り替えました」と役へのアプローチ方法を語る。
ADVERTISEMENTさらに上田は「でもわたしのなかでは、レゼでもボムでもない、もう一人の“彼女”という存在があることを心掛けたんです」と語ると、「そういった観点でレゼを見ていただければ」とヒントを与えていた。
イベント中盤には、原作者の藤本タツキから、映画を観た感想が寄せられた。司会者が「見たあとにレゼちゃんのことを考えて眠れなくなりました。すげえ良かったです。ビームくんも漫画の2倍くらい頑張っていたので、もっと丁寧に扱えばよかったです。映画を作ってくれた皆さん、関係者の皆さん、見てくれた皆さん、ありがとうございました」と代読すると、戸谷は「めちゃくちゃうれしいです」と顔をくしゃくしゃにし、「先生が喜んでくださっているのが何よりです。そしてこのイラスト! (レゼが)制服を着ているということは、学校に行けている」と絶叫。
上田も「このイラスト、すごくうれしい。頬が赤らんでいないレゼです。わざと赤らめさせずに描いてくださったと思うと、よりグッときます」と感無量な表情を浮かべていた。(磯部正和)
映画『チェンソーマン レゼ篇』は公開中
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