5年ぶり日本一に王手 小久保監督の采配ズバリ…大津への代打は「迷いはありました」

徹底した独自取材、データ分析選手の本音や核心に迫る「鷹フル」

 ソフトバンクは29日、阪神との日本シリーズ第4戦(甲子園)に3-2で勝利した。これで対戦成績を3勝1敗とし、日本一に王手をかけた。先発の大津亮介投手は5回3安打無失点の好投。8回には松本裕樹投手が2点を失うも、杉山一樹投手が9回を無失点に抑え、試合を締めくくった。

 打線は、2回に山川穂高内野手がシリーズタイ記録となる3試合連発の先制ソロ。5回1死満塁では、柳町達外野手の犠飛で追加点を奪うと、6回2死二塁では代打に送られた近藤健介外野手の適時打で3点目を奪った。試合後に取材対応した小久保裕紀監督の主なコメントは以下のとおり。

――先発の大津投手に代打策。 「続投させるか迷っていたんですけど、(走者が)二塁にいったらもう1点取りにいこうということで。あそこで打った近藤がすごいと思います」

――大津投手以降の投手も粘り強くゲームを作った。 「今年はこの形でね。昨日も同様、この形で勝ってきたので。最後も信じて送り出しました」

――日本一に王手。 「とにかく一戦必勝でやることは変わらず、しっかり準備をして明日に備えたいと思います」

――6回、近藤選手を代打に送った。 「スコアリングポジションにいったら近藤と決めていた。一塁だったらいっていないけど」

――6回から藤井皓哉投手を投入。 「(相手の打順が)3番からだったからね。クリーンアップだったので」

――大津投手に4戦目の先発を託した。 「(レギュラーシーズン)後半の内容がよかったし、安定していた。現時点では(4番手が)大津ということです」

――6回の攻撃で無失点に抑えていた大津投手に代打を送ったのは。 「迷いはありましたけど、もう1点取りにいこうと思った。その後も、とにかくいいピッチャーからいって、出し惜しみしないようにと思っていました」

(竹村岳 / Gaku Takemura)

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