トランプ減税恒久化法案、共和強硬派の反対で委員会採決延期も

 5月15日、トランプ米大統領が目指す大型減税法案について、与党共和党は来年の議会中間選挙を意識して声高に支持を表明している。米首都ワシントンで2024年11月撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)

[ワシントン 15日 ロイター] - トランプ米大統領の2017年減税の恒久化を盛り込んだ法案の可決を目指す米共和党の取り組みは15日、保守強硬派が法案支持と引き換えにメディケイド(低所得者向け公的医療保険)のより大幅な削減を求めたことから、ハードルに直面したもようだ。

下院予算委員会のアリントン委員長は、16日に予定する委員会での採決が来週に延期される可能性があると述べた。

同委員会で共和党は21対16で過半数を占めているが、少なくとも4人の強硬派が可決を阻止すると警告しており、法案が前進しない可能性がある。

ジョンソン下院議長は本会議での来週の採決を引き続き見込んでいるとした。また、他の共和党指導部メンバーは党内の相違が少数の問題に絞られつつあると述べた。

共和党内では、州・地方税(SALT)に対する連邦控除の拡大を求める民主党主導州選出の穏健派、SALT控除拡大の財源はメディケイドの削減幅拡大で賄うべきとする強硬派、メディケイド削減を最小限に抑えたい他の穏健派の3つに分かれているとみられる。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

関連記事: