トランプ氏、ロシアとウクライナが「しばらく交戦」するのを容認も
Catherine Lucey、Kate Sullivan、Arne Delfs
- 戦争終結の気配見極めへ、場合によっては両国に新たな制裁の可能性
- 「われわれはウクライナの味方」-メルツ独首相がトランプ氏と会談
トランプ米大統領は5日、ウクライナとロシアの和平合意を仲介する前に、両国は「しばらく交戦」する必要があるかもしれないとの考えを示し、戦争終結への気配が見られないと自ら判断した場合には、両国に新たな制裁を課す可能性も示唆した。
トランプ大統領は5日、ドイツのメルツ首相との会談で、「時にはしばらく交戦させておくものだ」と述べ、「ホッケーや他のスポーツでも見られるように、審判が数秒間そのまま様子を見てから止めに入ることがある」と話した。
その上でトランプ氏は、平和に向けての両国の真剣な姿勢を確信できない場合には、両国に制裁を課すことも辞さない姿勢を示した。同氏は「正直に言えば、両国が対象になるかもしれない」と語り、「ロシアであろうと他の国であろうと、われわれは非常に厳しい対応で臨む」と述べた。
欧州各国の首脳は、ロシアのウクライナ侵攻の終結に向けた取り組みに不満を示してきたトランプ氏が、和平交渉や米国のウクライナ支援を放棄するのではないかと懸念している。トランプ氏は、ウクライナでの戦争を終わらせる必要性について、ドイツも自分と同じ見解だと確信していると述べた。
メルツ氏は「個人的な見解は明確で、われわれはウクライナの味方だ。プーチン大統領にこの戦争をやめさせるべく、ウクライナをさらに強くしようとしている」と語った。
原題:Trump Says He May Let Russia, Ukraine ‘Fight for a Little While’
(抜粋)
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