アストンマーティン・ホンダへのSNS批判「侮辱まがい」とアロンソ苦言。アルピーヌ移籍説にも言及

フェルナンド・アロンソは、苦戦続きのアストンマーティン・ホンダに向けられているSNS上の批判をめぐり、「中には侮辱まがいと言っていいような投稿もある」と苦言を呈した。

開幕7戦を終えたアストンの獲得ポイントは、セルジオ・ペレス(キャデラック)に科されたレース後のペナルティによって繰り上がったモナコGPでの1ポイントのみと低迷している。

稀代の天才デザイナー、エイドリアン・ニューウェイの招聘、レッドブルとともにグラウンドエフェクトカー時代を席巻したホンダとの提携といった有望な材料にもかかわらず、タイトル争いはおろかコンストラクターズ選手権最下位に沈むアストンには厳しい批判が集まっている。

オランダの専門メディア『RacingNews365』によると、2026年F1第8戦オーストリアGPを前にアロンソは、SNS上での一部の反応は度を越しているとの認識を示した。

「僕らをネタにしたジョークなど、SNSにはその手の投稿が溢れているけど、中には侮辱まがいと言っていいような投稿もある」

「僕らは後方にいるから格好の標的になっている」

その一方で、チーム全体の努力を理解してほしいと訴えた。

「僕らも今の順位に満足していないと話すことはあるけど、僕らは懸命に取り組んでいる。ホンダもそうだ。アストンでは1000人ものスタッフが、月曜日から日曜日まで問題を解決するために毎日8時間働いている」

「問題はいずれ解決する。それは時間の問題だ」

アロンソは、競争力を欠くチームのドライバーが置かれる立場の厳しさにも触れた。毎週末、後方を争うほかにないマシンでサーキットを走り、セッションごとにメディアからの質問に応え、再び競争力を欠いたマシンに乗り込むという役回りを、「最もつらい部分の一つ」と表現した。

アロンソは、最近報じられたアルピーヌ復帰のうわさについても言及した。今季末でアストンとの契約が満了を迎えるアロンソは、ここ数週間、アルピーヌへの復帰が一部で取り沙汰されてきた。

その背景には、ルノー時代の上司であり、アロンソのマネージャーでもあるフラビオ・ブリアトーレが、現在アルピーヌを率いているという事情がある。

アロンソは、「いつだってうわさは立つものだ。特に今は厳しい状況にあるし、サマーブレイク前ともなればなおさらだ」としたうえで、「僕のアストンへのコミットメントは、レーシングドライバーである今の期間にとどまるものじゃない」と語り、長期的な関与を改めて強調した。

レーシングドライバーとしての今後の計画はまだ決まっていないものの、アロンソがアストンと広範な契約を結んでいることは広く知られている。その契約には、F1を退いた後のアンバサダー的な役割やスポーツカーレースへの参戦機会などが含まれる。

アロンソはさらに、「エイドリアン・ニューウェイがいて、ホンダもいる。僕らにはこの分野の最高峰がそろっている」と述べ、現在の体制への信頼を示した。

アロンソはサマーブレイク後に去就に関する決定を下すとしている。一方でブリアトーレは、フランコ・コラピントの将来について、サマーブレイク前に判断する方針を示している。

アロンソについて、アストンのチーフ・トラックサイド・オフィサーを務めるマイク・クラックは「依然として彼は本当に速いドライバーだ。引退すべきではない」と語り、現役続行への期待を示している。

仮にF1を去った場合でも、アロンソはレーシングドライバーとしての活動を続行する意向だ。FIA世界耐久選手権(WEC)参戦、ダカールを含むラリー、またはGen4マシンが導入されるフォーミュラEへの関心を示している。

ライバルチームが継続的にマシンを改良する中、アストンは今季初の空力アップグレードをサマーブレイク前後まで先送りにする判断を下した。

その結果、アストンのみが後方に取り残される構図が深まっているが、アロンソはこの決定について、チーム全体が納得したものだと説明した。

「コスト効率なども踏まえたうえで、オーストラリアの段階で、本当に価値を生み出すだけのアップグレードが完成するまで投入を待つとチーム首脳陣が決断した。そして、その方針に全員が同意した」とアロンソは語る。

「だから僕らは、その時を待っている。そして、できる限り最善の形でその時を迎えたいと思っている」

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