「秒速5センチメートル」松村北斗が夜空を生解説、奥山由之「誠実で切実な声」(イベントレポート)

映画「秒速5センチメートル」の大ヒット御礼プラネタリウムイベントが本日10月21日に東京・多摩六都科学館 プラネタリウムドーム「サイエンスエッグ」で行われ、キャストの松村北斗SixTONES)、高畑充希、監督の奥山由之が登壇した。

新海誠が2007年に発表したアニメーションを実写化した本作では、主人公・遠野貴樹の18年間にわたる“人生の旅”が幼少期、高校生、社会人の3つの時代で描かれる。松村が貴樹、高畑がヒロインの明里を演じた。

本作のロケ地になったサイエンスエッグは3人にとって思い入れの深い場所。イベントは劇中さながらに、松村による夜空の生解説で幕を開けた。松村は「解説前はワクワクしていたんですけど、終わったら2回ミスしていて。あー、2回ミスするぐらいならやりたくなかった!」と反省会を始めて、会場を笑わせる。高畑は「撮影のときも、松村さんの声を聞いていたのでめっちゃエモかったです」と笑顔に。奥山は「(プラネタリウムの)館長が劇中で、貴樹の声を『誠実で切実な声』と言っていましたが、本当にそう感じました」とたたえた。

10月19日までの公開10日間で観客動員数71万人を記録し、興行収入10億円を突破した本作。松村は「こういういい作品に巡り合うと、めったに連絡が来ない方から連絡が来ますね。仕事で出会った監督やプロデューサーがプロの目線で作品のいいところを伝えてくれるので、自分では見えてこなかったよさに気付きます」と語る。高畑は「家族や友達も観てくれています。この映画は静かな映画なので、ドンパチな作品が好きな人には刺さらないかな?と思っていたんですが、普段激しい映画を観ている方も好きって言ってくれています」とうれしそうに報告。奥山は「妻が観てくれたんですが、涙を流しすぎて、顔ではなく首を拭いたって言っていました(笑)」と明かし、自身も撮影中に涙を流したことに触れ「モニタでお二人の演技を観ていて、感動してしまって。奇跡的なシーンが撮れました」としみじみと口にした。

イベント終盤には“今、がんばっていること”というテーマで3人がトークを展開。松村は「僕、どう考えても秋の花粉症にやられているんですよ。でも僕、花粉症じゃないんですよ!」と切り出し客席を笑わせてから、「花粉症じゃないって思っていると症状が軽いんです。忙しくて、花粉症を忘れて生活していたら全然大丈夫なときがあって。病は気からだなって思ったんです。だから花粉症だと思わないことをがんばっています」と口にする。高畑は「私、妊婦なんですが、ずっと眠いんです。でも、めっちゃがんばって起きてます。浮腫むんで、“ゴキブリ体操”やったりしています」と紹介。奥山は「この映画が公開された翌日、うれしさと満足感で、この数年の疲労がやってきたのか、腰と肩が激痛に襲われて。散歩とかをがんばっています」と苦笑した。

最後に奥山は「チームのみんながすごく愛情を注いで、ワンシーンずつ積み重ねました。大きなスクリーンで観ていただくと新たな発見があると思います」と、高畑は「この間、映画館で観たんですが、映像の美しさに圧倒されました。テレビで観るべき作品ではないんだろうなと思います。長く愛していただけるとうれしいです」とアピール。松村は「公開したばかりの頃は、原作や出演者が好きな方などが観てくれて、今後は“なんとなく観てみようかな”という方が観てくれるようになっていくと思います。そこでまた新しい視点で観てもらえる。新しいタームに入ることをワクワクしています。末長くよろしくお願いします」と呼びかけ、イベントの幕を引いた。

「秒速5センチメートル」は全国で公開中。

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