ウクライナ安全保証を協議、NATO加盟は議論せず=事務総長

北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は18日、トランプ大統領(写真右)とウクライナのゼレンスキー大統領(左)、他の欧州諸国、NATO加盟国の会談でウクライナへの安全の保証について協議したとし、今後数日で保証の詳細に関して話し合うと述べた。6月25日、オランダのハーグで撮影。ウクライナ大統領府提供写真(2025年 ロイター)

[ワシントン 18日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は18日、トランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領、他の欧州諸国、NATO加盟国の会談でウクライナへの安全の保証について協議したとし、今後数日で保証の詳細に関して話し合うと述べた。FOXニュースのインタビューに応じた。

ルッテ氏は、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟は議論されていないが、同国に対するNATO条約「第5条(集団防衛条項)」のような安全の保証については議論があると述べた。

ルッテ氏は「状況はこうだ。米国と一部の国はウクライナのNATO加盟に反対している。NATOの公式見解は、ウクライナのNATO加盟には不可逆的な道があるというものだ」と指摘。

その上で、「しかし、われわれがここで議論しているのはNATO加盟ではなく、ウクライナに対する第5条型の安全の保証であり、それが具体的にどのようなものになるかはこれからより詳細に議論されることになる」と述べた。

NATO条約第5条は集団防衛の原則を定めており、加盟国32カ国のいずれかが攻撃された場合、全加盟国への攻撃と見なされる。NATO加盟はウクライナの戦略的目標で、同国の憲法にも明記されている。

ルッテ氏のコメントは、ロシアのプーチン大統領が拒否しているウクライナのNATO加盟の代わりに、同様の規模の安全の保証がウクライナに提供される可能性を示す。

ルッテ氏はまた、地上部隊派遣については議論されなかったとした。会談は非常に成功したとも述べた。

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Kanishka Singh is a breaking news reporter for Reuters in Washington DC, who primarily covers US politics and national affairs in his current role. His past breaking news coverage has spanned across a range of topics like the Black Lives Matter movement; the US elections; the 2021 Capitol riots and their follow up probes; the Brexit deal; US-China trade tensions; the NATO withdrawal from Afghanistan; the COVID-19 pandemic; and a 2019 Supreme Court verdict on a religious dispute site in his native India.

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