オリ廣岡が感謝する先輩の「気遣い」 決勝打を"アシスト"した「見えない絆」
■オリックス 4ー2 DeNA(12日・京セラドーム)
毎週金曜は無料で「DAZN」で野球観戦 「FRYDAY Baseball」今週のピックアップカードはこちら!毎週金曜は無料で「DAZN」で野球観戦 「FRYDAY Baseball」今週のピックアップカードはこちら!背中を押した「見えない絆」がある。オリックスの廣岡大志内野手は12日、本拠地で行われたDeNA戦に「1番・三塁」で出場し、同点の4回に決勝タイムリーを放った。お立ち台で見せた笑顔の奥には“先輩”のアシストが生きていた。
「本当にお兄ちゃんみたいな存在ですね」とにこやかに説明するのは、西川龍馬外野手の存在だ。日頃から仲の良い西川は、大阪・阿倍野区で営む「広岡精肉店」の“常連客”でもある。最近では交流戦開幕前に1度、期間中に1度の計2回、後輩の“実家”に足を運んでいる。
廣岡も、西川の行動に感謝しきれない。「言葉であまり(気持ちを)伝えてくれるタイプではないですけど、姿勢や行動がすごく伝わってきます。普段の言動で先輩としての思いも伝わってきますし、すごく気遣いの方だなという感じです」。先輩の優しさに甘える“弟”は、爽やかに笑った。
「広岡精肉店」に通う西川におすすめのメニューを尋ねると「広岡コロッケが良いですね。こないだ買わせてもらったトンカツも美味しかったです。僕は広岡コロッケのカニクリームが大好きです」と丁寧に教えてくれた。
ハツラツとしたプレーは“連鎖”を呼ぶ。後輩の来田涼斗外野手は「マジでめっちゃご飯に連れて行ってくださいます。すごく優しいですし、野球のことが大好きです、あの人。ご飯を食べて、いろんな話をしても、結局は1周して野球の話に戻るくらいですね。気がついたら野球の話です」と、廣岡が燃えたぎらせる情熱にリスペクトの気持ちがある。
「なんでも相談できますし、すごく良い先輩です。結構、サバサバしてそうなんですけど、人のことを一生懸命に考えてくれていますし、いつも熱い思いが伝わってきます」
真剣な表情で話すベンチでのシーン、試合直前にリラックスを求める笑顔のループ……。先輩の姿を見て、後輩は育つ。愛されキャラの廣岡が生む“相乗効果”は計り知れない。
(真柴健 / Ken Mashiba)